愛姉妹〜二人の果実〜 第三夜 「愛と悦楽に溺れて・・・」

 ストーリー・野川理事長に謀られた幸絵は彼の息子に体を弄ばれてしまった。彼女の娘である留美も母と同じように自らの体を野川親子に捧げた。そしてついに智子までも彼らに処女を奪われてしまった。
野川親子が北沢親子に夢中になっている間、由美は何かを算段していた。




 ・愛姉妹シリーズ最終話。第2話で私が指摘した欠点がさらに悪い方向に向かいどうしようもない作品に仕上がっている。最終話になってはじめて智子が野川理事長により処女を奪われる。正直何をいまさらという印象を受ける。彼女の性格は控えめで無抵抗である。この性格を上手くいかせば、彼女をかなりのM女にすることができたであろうに。しかし、馬鹿親子はただセックスがしたいだけなので、SMプレーなど思いもつかなかったのだろう。実際、この作品はシリーズを通してこれといったSMプレーが全く存
在しない。強姦とも和姦とも言い難い、男女が交わるだけのエッチシーンのオンパレードである。
野川理事長に犯された智子はその後深く傷つくどころか、留美以上の痴女になる。この心境の変化は一体何だ。まあ確かに彼女は姉が犯されている危機的な状況下において、なんとオナニーを始める変わった性癖の持ち主であったわけではあるが・・・
親子3人揃って痴女になった彼女達はレズプレーを始める。ちなみに、彼女達は一人たりとも血がつながっていない。すなわち、お互い全くのあかの他人同士である。続編である愛姉妹2で判明するのだが、父親も彼女達の実の父親ではない。これはビデ倫では近親相姦がタブーなため苦し紛れの対処法なのであろう。そのおかげで一人も血がつながっていないおかしな家族構成になってしまった。このレズプレーは長いだけでつまらない。しかもよくわからないことに野川理事長の秘書、由美まで加わっている。由美は北沢家の敵だったはずだ。それにも関わらず、彼女が過去私もあの親父に犯されたという弁解だけで北沢家の女達は彼女を許してしまう。北沢家を陥れたのは、確かに野川理事長の命令ではあるが、それを計画、実行に移したのはこの由美という女だ。たとえ憎むべき敵であろうとも、乱交のためには意気投合する彼女達親子の痴女ぶりにはほとほと呆れ果てた。
レズシーンの後、何を考えているかいまいち読めなかった由美の真意が判明する。彼女は以前自分を犯した野川理事長に復讐することを決意する。あの馬鹿は簡単に由美の策略にひっかかり自分の身を破滅へと導く。親父がいないと何もできなかった馬鹿息子は女達を雌奴隷にするどころか、反対に、彼自身が彼女達の性奴隷に成り果ててしまった。このアニメの醍醐味はこのヘタレな馬鹿親子を嘲笑するところにあるのだろう。
最後のあたりで、性奴隷丈人と留美たち親子とのエッチシーンをくどいほど見せ付けられる。しかし、長い時間を割いている割には内容が薄く、かつ動きが悪く抜き用には使えない。このアニメだけではなくピンクパイナップルレーベルの作品全般にこのことは言える。散漫なエッチシーンならばエロゲー雑誌の方がアダルトアニメよりも数段抜くことにおいて実用性が高いと私は思う。アダルトアニメならではの創意工夫が必要であるということを製作者は実感すべきである。「抜ける度」は2である。
(りぷとー)


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