山姫(あけび)の実

第一巻 M江

 ストーリー・高校生の和也は母親と2人暮らし。母に無断で購入したパソコンで、アダルトサイトを覗く毎日だ。ところがある日、M女調教サイトで、母によく似た女性を発見し・・・・




 ・2007年にschoolzoneさんから発売された作品ですが、その後ミルキーさんへ販売元が移動し、続巻もミルキーレーベルからの発売となったようです。その間の経緯については不明です。
 さて一巻の内容について。
 本作は「熟女・人妻ポルノ」ということになりましょうが、そのジャンルの有名作家である山文京伝氏の原作コミックをアニメ化したものです。
 ある男子高校生が、M女調教ドキュメントサイトで母親ソックリの女性を発見し、狼狽えたり、しかし閲覧にのめり込んでいったりというシンプルなドラマを描いています。
 本作の美点は、何よりまず、その作画のハイレベルさにあります。
 女体デッサンは素晴らしいの一言で、崩れのない、美術科の教科書にしたいような美しさ。
 人妻なので肉感的には描かれていますが、しかし爆乳とか魔乳とかデカ尻ではない、均整の取れたプロポーションなのも、個人的に好印象でした。
 もっとも逆に言うと、アニメならではの誇張とかケレン味には欠けると言え、その辺は視聴者を選ぶかも知れません。
 次に本作の難点は、導入編ということもあってか、ドラマとしての盛り上がりが今ひとつなこと。
 「息子がネットで母親のエロい姿を見つける」という、つまり「起」の部分が描かれるだけなので、見ていてどうも退屈です。
 エロとしてもモッサリと低テンションな印象があり、ヒロインがエロ調教をされてモラールが転倒し、Mに目覚めるという演出が効果的に成されていないため、人妻がただなんとなくエッチでもしちゃおうかしらという程度の濡れ場になってしまっている。
 ここはやはり、貞淑さと快楽との狭間で悩み、悶えながら堕ちていくというノリを強調して欲しかったところですね。
 一巻の「抜ける度」は、オイラ的には2と少し。続巻での盛り上がりに期待したいです。
(彩雲11型)


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