亜美・イマージュ−白い影−

 ストーリー・一般向け作品、約25分。ミュージックビデオクリップ集。「亜美AGAIN」と「亜美3」の間に入るサイドストーリー。
 亜美はある日、芸能界関係者と思しき男性に声をかけられる。彼の誘いに乗った亜美は、それからアイドル歌手としての道をあゆみだすことになる…。




・当時において…18才未満にて動く亜美が見れる、それは魅力的ではあった。作品の地味さのインパクトの所為もあってか、たいして思い出も何も無いね…見たんだけど。あの頃に存在していただいたいのレンタルには置いてたと記憶する。あのカビたテープを見直せば判るが…怖いからやりたくないけど、亜美シリーズのダビングラッシュをした時に入れたかも…とりあえずあの辺からじわりじわりと作品への認識は濃くなって行って、そして…地元のくりいむレモン全滅に至るまで何もせずで、結局手元に確たる形で落ち着くことは無かったか…LDあるけど画質がね。
 手元の資料本によりますと一部の、選民的地方にてテレビ放送された数分のプロモーションアニメをベースに作られた作品だそうで、当然そこに住んでいない人には縁が無い…悔しいね…ふむ、でも…さ、近年手にしたちょっとした微々たる資料によりますと、その選民的地方に住んでいた方ですら、結局いつに放送されたのか判らず、泣きを見たそうです…やれやれ。

・では、その中身に触れましょう。放映された当時の作品タイトルは「亜美のGuilty Night!」だそうだ。さぁ作品チェックだ…あれ?「亜美のGuilty Night!」は、かからないよ。…そのタイトルの歌があるんだ、けど流れなかった。て、ことは…放送ヴァージョンと収録ヴァージョンのふたつがあるのか?それとも「亜美のGuilty Night!」はビデオ作品のタイトルで、歌とは関係ないのか…?判らん。
 ではそれ以外をじっくりと…一部に「媚・妹・Baby」と「亜美AGAIN」からの流用カットがある以外は新作カットで構成。そして間違いなく「…青春グラフィティ」にも流用されたシーンもあった。歌は亜美のイメージソング集を利用したもののようだ…この年にLP出してんだね。

・長編作品(とは言え合計で30分もないけど)になった所為か、その上で構成を組んだ結果なのか、一応ストーリーは存在する。…当時、実は本作をショートビデオ作品の羅列としか見ていなかったんだな。小説版は、そこに無理やりストーリーを組み込んだだけと。実際には構成を考えての事だろうな。単に順番に対してストーリーを組み込んだのではないだろう。手持ちの資料本にそのストーリーは掲載されてるが…無視。もちろん小説版も…無視。そちらを読むのがもっともよいだろうけど、そもそもアニメと小説の違いは大きいので、別物としよう。ストーリーを、見てみた実感から推測するとして改めて見てみよう。

 序盤、亜美が考え事をしていたために電車に乗りそこね、「さとみ」と「きょうこ」と離れてしまう。これは登校時のものだったのか下校時のものだったかは不明だ。そのため乗りそこねたのも、乗車出来なかったのか、下車する人のために一旦降りていたとも考えられる。
 その後、まったく別の路線に乗り込み…かなりの田舎行きのような?ほとんど乗客居なかったもんね。数時間の小旅行。そこから元の駅に戻ってきたとき、芸能界関係の人に声をかけられる…と。
 その男性に説得され、活動を開始する亜美。
 偶然だろうが、亜美と彼とのやり取りのいくらかは河野に見られていた。
 あるとき、その男性に手篭めにされそうになったために逃亡する亜美。
 そして、その逃亡の手助けをしたのが…河野だった。

 なにせ本作は、序盤のちょっとしたの以外、セリフが無く、音楽が流れてるか歌が流れてるかしかないので、すべて想像するしかないのが。
 そう言や新作カットの一部に後に「レモンエンジェル」で使ったかなぁ…と言えるようなのがあったけど、気のせいだったかな?

・今回使った解説本に「実在するアイドルのミュージック・クリップを観るような感覚。」なんて書いてあったけど、オレはアイドルのビデオなんて見たこと無いのでそのようなことを書かれても「はぁ?」なんだが。あのころに、この作品が出た頃にアイドルに興味を持っていたとすればそのようなビデオ、見たかなぁ?見たとしてどう見たか?

・抜ける度は例外的に「0」、つまりは無しとします。そもそもエロアニメではないし、テレビ放送プロモやらの組み合わせなだけ。下着姿とか水着姿はあったけど、もとよりまともにお肌のひとつも描いていないんでは。これが普通のOVAなら、もう少しくらいは描いてくれてたりするんだけど。

・アニメとしてのお勧め度は2〜3。こういうプロモーションタイプは少ないので、成績も少し高め。「あの歌が入ってないよ〜!」とかは、いろいろあるでしょうな。時間も短けりゃ歌や音楽、まぜこぜだしな。パッケージにはどの曲が収録されているかは記載されていない。ここから亜美というキャラクターの変化が始まったんだな。う〜ん、でも既にイメージソング集レコードなどが発売されていたみたいだし、どこから何が変化したと言って良いのかな?
 入手に関して言えば、やはりアナログメディアであるVTやLDが、レンタルであればより良い。DVDについてだが、リスクが大きすぎるのだ。単品では無いはずなのでボックスでの入手のみ。そう、一般向けアニメなのにアダルトアニメのボックスを買わないと見れないのさ…「未だくりいむレモンを見たことが無くこれを機に…」と言うならば、この作品にも使われてるソングCDも同時に欲しいと言うのならばどうぞ。でも、単に「手に入れたい。」だけなら、ネットオークションにVTないしLDの出てくるのを待った方が良いのでは?
(輝川流一)


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