亜美・それから 第3部〜抱かれたいのに〜

 ストーリー・河野にプロポーズされた亜美。彼女は次第に河野に心が傾いてゆく。コンサートへ向けてのレッスン、突然のヒロシとの再会…そして4日間の亜美のファーストコンサートが始まった。




・さて、今回も人物関係を触ってみよう。
 亜美は河野にプロポーズされて浮かれてる?元気付いてる?それともただ悩んでる?河野に抱かれる度に、彼に少しづつ…いや、急激に傾いて行ってるみたいだ。加えてヒロシとの関係のこと、冷静に考え出したようだ…が、今の亜美の精神状態は言わば「落とし時」、何かでコロっと傾く極めてあぶない状態にあるようだ。どちらに、どこまで、傾いた?
 ヒロシは何時の間にかタバコを吸う奴になった。当たり前のように吸うその態度にヒロシ母はおどろく。そして亜美に会おうとするヒロシに対して「ロンドンに帰りなさい!」と、さらには「亜美も結婚するのよ!河野という人と!」これはストーリーからして真実になるかは五分々々だろうが、それを亜美はヒロシ母に打ち明けていた事になる。それに対してヒロシが「あんたの考えてることはよく判った!」そう言って亜美の居る(と思われる)ホテルまで赴くが、どう考えてたのかな?ヒロシが怒ってた事からすれば、なんか企んでる様に思われたのだろうか?んぢゃヒロシは結局どう思ってたの…亜美の事。どうでもいいなら…ジャクリーンと結婚するなら、どうせ血のつながりも無いんだしさ、そこいら…どうよ?
 ヒロシ母…しっかしまぁ、ホンマ苦労と言うか、実子と連れ子の二人に板ばさみになってるように見え、しんどい役回りですな、やれやれ。今回だけは同情しますよ…出番も少なかったしさ。亜美の逢いたいやら、ヒロシのどうして逢ったらだめなんだやら…。そうそう、お声は「旅立ち」の時と同じ人が充ててるようで、いわゆる「二代目ヒロシ母」ってやつですね。
 河野は…実際どっちなんだ?亜美を手にする方向か?それともだましているのか。ゆきとの二人きりの時の会話で、結婚軽視発言もあったしな。彼が軽視しているのか?それとも後々冷静になった亜美が結婚に至らず、ギリギリでヒロシに逃げてくとも考えてるのかな?後者の方は、彼が亜美とヒロシの関係を、どのように理解しているかで変わってくるのだが。

・ヒロシが亜美の居るホテルをどうやって見つけたのかは、判らんかったけど…その再会した二人が「長すぎる5分間」の中で、いったいどれだけの時間、どんな話をし、どんなことをしたのかは不明だった。次回あきらかになるだろう…たぶん。

・「河野 隆二(こうの・りゅうじ)」これが河野のフルネーム。前回のゆきとの会話で名前が出てきたし、今回参考にした資料本によると、全員のフルネーム書いてあったけど、明白に画面にフルネームが出てるのって、こいつぐらいだね。今回、ヒロシに偶然(?)だが会うことになり、その時に名刺を差し出していたので、明らかになった。

・いよいよコンサートが始まるためか、レッスンのシーンやら、コンサートシーンではデザインの入り乱れたヘンなのを差し引いても十分に見れるだけ…の良い動きはあった…そう、ヘンなの。今回の作画はメチャクチャだな。そうなんだ、キャラデザ自体が変わってるようにと言うか、ムラだらけというか、見苦しい出来栄えと言えば、ややおおげさかな。とりあえずコンサートシーンでの「ふりつけ亜美」は、キツネ目でなんか他の崩れたのに比べても、ややキャラ違いに見えなくないが「これはこれでよし。」と言えるものに見えた。絵のバランスとか、いろいろ考えてみると、それが一番ましだった?シーン全体の出来からも良かった?きっとそうだな。

・そのコンサートシーンでは…これは次回もだがコスチューム、歌に似合ってるとは思えない。あのコスチュームの上に着込んでいたものがあったが、あれがあの歌のコスチュームならば、いい感じだったんだけど。加えてあの振り付けはどうかな?あのヘンな腰振りダンス(?)は…どうにも頂けない。ノレないというか…萎える。ふっ…「頂けない。」か、こんな言葉を使うとは年食ったもんだ。

・ラスに流れた歌、本編の序盤でも練習していたその曲名は「My Love そして…」だが、あれはフルコーラスではなく、一番のイントロをアレンジして尚且つ二番のみを若干速いテンポで流している。何故に二番だけなのかは不明だが、テンポがやや速めになってるのは今回、内容チェックも兼ねて聞き比べる事で何となく感じてはいたが、そういう理由だったのか……それは次回あきらかに。…とは言っても、ホンンッッッとうにしょぼい理由だけど。最終巻のあるシーンで気づいてたが、今回に複線で入っていたのかな?それとも今回そうなってしまったのを次回の一部に利用したのか?判らんけど。

・抜ける度は2。エロアニメとしての最低限度の見栄えだけか。河野とゆき、亜美と河野の二箇所。おぉ…アンタまたっすか。そしてまた、河野とゆきのパターンか。オレにとってはどうでもいいんだが。結局は男と女、河野と誰かのパターンばかりで、退屈してるんだけどな。河野とゆきの二人のえっちのリターンマッチに入ったところでは、二人の前景のみを映して、ヤリ初めの会話のみを流すような事があったが、そこを会話ではなく二人の様子を描く事で、より人物関係を明確にしておくべきではなかったか。そう見ればエロシーンの立場がやや弱いな。河野とゆきとのえっちのシーンでの何となくだが気がかりなこと、どう見ても河野の股間の描き方がおかしかったように感じたのだ。…何かを描きそこねてる?作画下手をモザイクで誤魔化す?そのように見えた。

・アニメとしてのお勧め度は2、おまけで3。さすがにと言うべきか、最終話の一歩手前は盛り上がるよなぁ。なんだかんだと全ては次回に持ち越し。どうなるのだ?
 入手に関して言えば、やはりアナログメディアであるVTやLDが、より良い。レンタルなり中古なりご自由に。あまり金額は張らないはず。DVDでは単品でもボックスでもご自由に。お財布と相談してどうぞ。
輝川 流一


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