アリスドール2

ストーリー・彼氏である和士(かずし)の紹介で家庭教師のアルバイトに行った加奈は、女性の身体のことを知りたがる教え子のため一肌脱ぐ。一方加奈の気ままな性格に腹を立てる和士に、加奈の女友だちの誘惑が忍び寄る。 　・Honnybitレーベル2000年の作品です。アリスドール1はいろいろな意味で独自の路線を行く作品でしたが、2はさらに進化し他の追随を許さない世界に行ってしまった感じです。 　クソゲーはつまらないけどクソゲーすぎると逆に面白いという現象に似ています。面白かったですから。 　いえ、個性的すぎていじりたくなるだけで、真性のダメ作品ではないです。 　前作に続き悪人のいない寓話めいたストーリーは丁寧で、前作よりキャラクターが多いですが役割は分担されているし、シーンの構成もバランスがよく退屈しません。(最後の主人公の気持ちの変化だけ突然ですが)全体的にストーリーは整っているのになぜ個性的過ぎるのか…それはキャラクターたち(とスタッフ)の感性と一般人 の感性の間に一千光年の隔たりがあるからでしょう。作画および音楽もかなり個性的で、作品全体のインパクトは業界トップクラスだと思います。 　エロは加奈と教え子寿(ひさし)の保健の授業(が口実のプレイかと思いきや本当に勉強)、和士と加奈の女友だち2人で3P、和士と猫少女(処女)の優しいプレイ、と前作より豊富なシチュで好感がもてます。ただし前述のとおり個性的な感性＆作画(本当に2000年か？)なので、どちらかというと芸術作品を観てる気分です。抜ける度 は0に近い1。 　突っ込みどころ満載ですが結果的に楽しいですし、特にクソゲー好きな人は必見です。例によってパッケージはかわいいです。 　ところで加奈の女友だちの名前が「ジョジョ」と「ギョロ」に聞こえるんですが、使い魔か何かでしょうか。外国の友だちでしょうか。筆者の脳が毒されてしまったんでしょうか。（eternal白） →戻る