明菜と温泉でHしよっ

 ストーリー・幼なじみの大学生、宮沢明菜と晴れて恋人同士になったあなたは一緒に温泉旅行に行くことに。旅先の楽しみは観光?温泉?それとも…



・商店街の福引で当てた温泉旅行。彼女と初めてのお泊りデート。浴衣、卓球、家族風呂…。永遠の時間をすごす彼氏たちにはおなじみのシチュですが、全て本作「明菜と温泉でHしよっ」の内容です。そう、DSでは37時間悶々させられっぱなしだったあの旅行が20分のエロアニメとして観られるのです。もうDSにラップを巻く必要はありません!
 まず解説。本作はちちのやの人気シリーズ「一緒にHしよっ」の外伝的作品で、シリーズの一作目でヒロインを務めた宮沢明菜の後日談的な内容です。このシリーズのウリは自分視点で彼女とのHが楽しめるという点。男のボイスが全くない、シナリオが全くないなど実用部分で妨げになる要素は極力排除するというコンセプトがあります。というか制作費的に安く済むのが最大のメリットでありましょうが、なかなかの良企画だと思います。
 さてメリットばかりに感じられるこの企画、ひとつ問題があります。それは自分視点によるダイナミックな構図が必然的に多くなり、それなりの技量がないと作画崩壊シーンの連続となりかねないこと。エロアニメ界のレベルからすれば高いハードルですが、本作は作画監督のびんめ氏の安定した画力であっさりクリアしており、アニメならではの誇張したパースをたっぷり堪能できます。特に感心するのは骨格がしっかり設計されていることで、バック時に肩甲骨が飛び出ているシーンは個人的な見所として押したいところです。おっぱいのゆれといった動きもよく、陰影の塗りも丁寧ですが、髪のハイライトがシンプルなため、そこで艶っぽさが足りないと感じる向きもあるかもしれません。
 絵的には最高レベルといえるこの作品。絵だけならこれと同レベルのエロアニメはけっこうありますが、実用面で比肩しうる作品となるとあまり思いつきません。本作は制作側の「抜きどころはココです!」という熱い想いが視聴者に伝わってきます。いや射精シーンや明菜の絶頂シーンでカットが切り替わるのが遅いだけなんですが。しかし、いままでこういった配慮がなかったのが今までのエロアニメであり、顔アップでホワイトアウトとか、何故か男の顔がアップになるとか、嫌がらせみたいにキモヲタどもを苦しめてきた歴史がありました。本作を見習って、ぜひ他のエロアニメ制作者もポルノ作家としてのプロ意識をもってほしいものです。
 抜ける度は4.5。CV(一色ヒカル)もかわいいし、万人向けの内容ということで、普段エロアニメを観ない人にも安心してオススメできる作品です。ダウンロード版とDVD版がありますが、今から買うなら追加シーンのあるDVD版が良いと思います。
 最後に気になる点を二つ。一つ目はキスシーンの少なさ。元ネタがラブフ○ラス+なんだから、ところ構わずちゅっちゅしたり、自分視点のキスが見たかったところ。二つ目は画質。妙に色味が薄い。パッケージ裏の写真のようなシャープさがなく、肌と精液の境目がわからないほど。絵の二重化も酷く、普通にテレビでみても二重になっている。インターレース化に失敗してるんじゃないかなぁ。(辻すずらん編のDVDも持ってますが、こちらは問題ありません)
wokototen


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