エンジェルブレイドパニッシュ!

 ストーリー・萌奈とあやめはシャイアの写真集撮影ツアーに同行していた。戦いの疲れを癒すバカンスの筈だったが、ここにもダークマザーの魔の手が伸びる。シャイアは陵辱を受け、エンジェルブレイドも絶体絶命のピンチに。その時新たな戦士が天から舞い降りた!・・・




 ・この二巻目は、シリーズのこれまでの作風に比べてかなりコメディ調に振ってある印象を持ちました。全編にギャグをまぶした軽いノリで、何となく「グラヴィオン」を彷彿とさせます。グラヴィオンのミズキが葉月という名前でゲスト出演してるのでなおさらその印象が強いです。
 これはこれで作り方として楽しいですが、そのためレイプシーン等の緊迫感が希薄になってしまった感もあり、見る人によって好みが分かれると思います。
 さて本巻のウリは新キャラ登場ということになるでしょうが、今でさえヒロイン側だけでも大勢のキャラがいるのに、余計なモノを出してその説明に尺を割いてなど欲しくないなあという気がします。そもそもこれまでゾロゾロ出てきたキャラもドラマ本体にはあまり寄与していませんし、いい加減ストーリーの全体構造をキチンと提示し、ラストに向けた流れというのを見せて欲しいです。こうも行き当たりばったりでは全然物語に入り込めませんよ。
 エロシーンとしてはシャイアが犯されるというのがメインですが、あまり尺も長くなく、テンションも低いです。
 また毎度書くことですが、拘束も媚薬もナシに犯されるがままというシャイアの描写にはガッカリです。一応正義のヒロインなんですから、もうちょっと凛とした態度を見せて欲しい。それが堕とされるから面白いのに。
 総評としては、どうも全体にシリーズの「繋ぎ」的な印象が強く、30分のセルビデオとして独自に備えているべきテンションが見られないのは残念です。作画はいつも通り良いですが。
 「抜ける度」はオマケして2。
(彩雲11型)


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