el(エル)・全2巻
ストーリー・核戦争後、生き残った人類はドーム都市の中で暮らしていた。そこでは人類再生のカギとなるメガロアース計画が進行中だったが、それを阻もうとするテロ集団、ブラックウィドゥも暗躍する。テロ対策組織に属するスナイパー、エルは、事件を追ううちにパセリという人気アイドル歌手と知り合うのだが・・・・
・アームズが制作してグリーンバニーレーベルから発売された作品です。原作はエルフ発売の18禁ゲームだそうです。 オイラは原作ゲームの内容を全く知りませんが、そういう一見(いちげん)の視聴者に対し、本作の脚本はあまりに不親切ではないかというのがまず抱いた感想です。 ストーリー自体は、SFものがお好きな方であればもう百万遍も見せられてきたであろう類型的なモノです。しかしそういう知識のある人はそれで脳内補完が出来るから良いとしても、そうでない人には何が何だか全く分からないオハナシなのではないでしょうか。 説明不足は世界観やキャラに関してもそうで、例えば「メガロアース計画」だの「ブラックウィドゥ」だのと単語は色々出てきますが、それがどんな計画なのか、どんなテロ集団なのかということが具体的に全く描かれないため、何が大変なのか、社会がどう困ってるのかがサッパリ分かりません。 エルにしてもヒロインとして主体的に物語に関わろうとするのではなく、ただただ事件に巻き込まれて右往左往してるだけであり、視聴者としても何とも感情移入しかねると思います。 エロシーンは前編、後編とも、当局による女体拷問シーンがメインとなります。それぞれ別の女性が拷問されるのですが、やってることはほとんど同じなのでかなり退屈。何よりどちらの女性もほんの端役なので(少なくともこのアニメ版では)、本来ならば「つかみ」程度に扱うべきシーンが何故かメイン扱いでダラダラと続いている印象です。 拷問内容も電撃ですとか針刺しですとかの痛い系が多く、そういうのがお好きな人にはかなり楽しめると思いますが、オイラ個人的には引いてしまいました。 以上の点から、全体的にかなり見る人を選ぶアニメだなと感じます。「抜ける度」は2.5です。(彩雲11型)
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