エスパー美少女まなみ

 ストーリー・まなみは超能力を持った女子高生。しかし頭の方はからっきしで、今日も放課後は居残り勉強だ。そこへ「妖魔人」なる敵が襲撃してきた。エスパー同士の戦いが、今始まる!




 ・元々はシャトルジャパンが販元となっていた「Peach」というレーベルさん(くのいち学園シリーズで有名)の作品で、「リトルエンジェルシリーズ」の第一弾として企画されたようです。
 レーベル消滅によって廃盤となったらしいですが、その後オブテイン・フューチャーレーベルからDVDとして再版されています。それが海賊版なのかどうなのか、詳細は不明です。
 いかにもバッタ物臭い、チープでヤッツケの内容ですが、しかし制作者が楽しみながら作っているような余裕が感じられ、個人的にはくのいち学園より印象が改善されているように思えました。ちょっとオハナシを紹介しますが、ネタバレを含みますので御注意下さい。
 さて、放課後の教室で、ヒロインのまなみちゃんは「妖魔人」なる敵に襲われます。
 この「妖魔人」というのは超能力を持った魔物らしく、エスパーであるまなみちゃんは、過去に彼らを散々叩きのめしてきたのだとか。
 しかし今回の妖魔人はなかなかの手練れで、まなみちゃんのエネルギーを吸収して反撃し、彼女を行動不能にして犯し始めます。
 つまりは正義のヒロイン陵辱モノなワケですが、ヒロインのまなみちゃんはヤンキーみたいなやさぐれた喋り方ですし、敵の妖魔人もコミカルなキャラなので、画面の印象はコメディっぽい、楽しい雰囲気になっています。
 また低予算作品ぽいリピートだらけの作画を少しでも誤魔化すためか、キャラはのべつにアホらしいセリフを吐きまくっていて、それも本作のナンセンス味を強調しています。
 オチもまた強烈で、犯されまくったまなみちゃんは頭がブッ飛んでしまい、ギャグっぽい壊れ顔で「まなみはセックス大好きだヨ〜ン♪」などと歌って踊り出します。
 普通ならこの後、まなみちゃんが新たな能力を発揮して妖魔人をブッ倒したりするところでしょうが、本作はそれもナシでチョン。妖魔人は「これでこの近所ではオレが最強のエスパーだ!」などと異常にスケールの小さい見得を切ったりして笑わせてくれます。
 かよう、馬鹿馬鹿しくチープな作品ではありますが、まなみちゃんが「もう許して」とか「お願い、堪忍して」などとレトロ調の哀願をするのがややそそりますから、「抜ける度」はオマケで2を献じておきます。
 作画はヒドイですが、そこそこ笑えて、抜くのにも(無理すれば)使えなくもない作品として、シャレで見てみるのも良いと思います。
(彩雲11型)


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