ハイヌウェレ 収穫の夜(全2巻)
ストーリー・何処とも知れぬ街・・・。無軌道な若者達のグループ「アンウルン」は日々他のグループとの抗争を繰り広げていた。リーダーの雅人は妹の帆乃香のことだけを気にかけ、他のことには素っ気ない。そんなある日、雅人の幼馴染み涼子が、彼を街から連れ出そうとやって来るが・・・・
・人気脚本家でありプロデューサーでもある金澤勝眞氏が原作も手がけているオリジナル作品で、blue eyesレーベルから発売されました。 内容的には架空の都市で繰り広げられる性と暴力の狂宴を描いたもので、ただただレイプとバイオレンスシーンが続くだけという感じです。 いつも原作付きの作品をプロデュースしている金澤氏としては、本来自分のやりたかったことだけをやったということなのかもしれませんが、それで作品が面白くなったかというとまた話は別で、見ていて少しも引き込まれません。 ストーリーは無いも同然ですし、キャラもその全員が何を考えているのかサッパリ分かりません。これでは視聴者は誰にも感情移入が出来ず、「この人はどうなるのだろう?」という思い入れが不能なため、結局見ていて退屈になってしまいます。 エロにはストーリーなど要らず、キャラも性の対象としてだけ機能していれば良いというのも1つの見識ですが、それなら最初からこんな舞台を用意することはないわけです。また劇中色々と思わせぶりを言う必要もないわけで、つまり単なるセックス画を並べたいなら最初からそうするべきだし、そうでないならおざなりレベルであっても最低限意味の通ったストーリーを用意しておくべきです。 本作はそういう基本的なことが出来ていないため、間断無い暴力描写によって陰惨な雰囲気は出ているものの、ただそれだけで終わってしまい、視聴者をイヤ〜な気分にさせるだけという仕上がりになっています。 エロとしては女性キャラ全員がレイプされますし、緊縛や百合、浣腸にハラボテ等マニアックなネタが濃厚に展開されます。作画も良好です。しかし上記のような理由のため、エロシーンにもまた心理的に入り込みにくくなっており、結果抜くためには使いにくくなっているのは残念です。 「抜ける度」は2.5。ちなみにナイフで爪を剥がしたりヴァギナを鉄棒で串刺しにしたりと凄惨なシーンが多いため、痛い系が苦手な人は最初から敬遠しておいた方が無難と思われます。(彩雲11型)
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