パレードパレード(全二巻)

 ストーリー・椎名香織は売れっ子の新人アイドル。しかし彼女には、決して他人に知られたくない秘密があった。それは・・・・




 ・1996年にピンパイさんから2巻構成で発売された作品で、原作としてあきふじさとし氏のコミックスがあります。
 制作はAICが行っており、その縁でなのか、脚本は「まりんとメラン」等で有名な倉田英之氏が手がけています。
 作画は「Zガンダム」等で素晴らしくシャープな手腕を見せた小林利充氏の手になり、本作もビジュアル的にはかなり高品質と言えましょう。
 さてストーリーについてですが、本作は所謂シーメールものでして、フタナリのアイドルがマネージャーや他のアイドルとアヘアヘよがりまくるという内容です。
 一応ヒロインを賭けてマネージャーとライバルアイドルがエロテク合戦を繰り広げたりというドラマはあるものの、それによってヒロインらの心情がどう終着するかというところへ導く力が弱く、引き込まれて視聴するのは困難でしょう。つまりあんまり面白くないです。
 エロとしては、フタナリを気にしなければ普通の百合モノとして見れますし、またチンコイジメ等の味が好きな人はフタナリを中心に見ればいいわけで、それぞれアピールする部分はあるでしょう。逆に言うと、百合もフタナリも嫌いな人はパスした方が良い作品ですね。
 「抜ける度」は1.5ですが、昔のピンパイさんらしい、地味ながら真面目な造りの作品として、一度目を通してみるのも良いかも知れません。劇中歌をちゃんと作って歌わせているなど、丁寧な演出も好印象です。
 ちなみに端役のロリアイドルがオイラ的には一番可愛くて良かったです。彼女によるオチのシーンも軽妙で気に入りました。
(彩雲11型)


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