閉鎖病棟(全二巻)

 ストーリー・青柳さつきは新人の看護婦だ。勤めることになった病院には、跡取りであるハンサムな青年医師がいて、ポーッとなるさつき。しかし彼のことを気にかけるあまり、患者に間違った注射をしてしまうというミスを犯して・・・




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バニラレーベルから二巻構成で頒布された作品ですが、ゲーム等の原作があるのかはちょっと分かりません。
 まず総評を言ってしまいますと、オイラ的には「怪作」としか言いようがない気がします。
 そも「閉鎖病棟」というタイトルからして意味不明で、劇中にはそんなモノ出てきません。どこがどう「閉鎖」されてるのでしょうか。
 ヒロインのキャラがまた強烈で、とにかく異常に頭が悪い上、性格がシーン毎に異なり、清純派を気取ってるかと思えばイキナリ色情狂になって悶え狂い、優しく控えめな一面を見せたかと思えばその直後にヒステリーを起こして周囲に当たり散らします。マジ基地外でしょうか全く。
 脇キャラも負けず劣らずの異常者ぞろいで、二枚目の若先生はヒロイン以上の低脳、かつ酒が入るとチンコのオバケに変身するという難儀なヤツ。カンチョー好きのヘンタイ医師は、どうやらMC能力を持ったドラキュラ(?)らしく、ヒロインの友人を洗脳して配下に加えたりします。
 こういうヤツらが集まって、作品として何を見せようかというと、どうやら他愛もないエロコメらしいのですが、そんなモン収拾がつくわけもありません。
 「いったいこの作品は何がどうして何処へ行くのだろうか」と呆気にとられているうち、ドラマは意味不明のオチが付いて唐突に終わってしまいます。ポカーン。
 まあ先読みが全く出来なくて面白いという見方も出来ますが、脚本家は何を考えてるのかちょっと聞いてみたい気もします。何も考えてないのかもしれませんが。
 
エロシーンはそこそこ多く、ヒロインが患者にフェラさせられたりレイプされたり、かと思えば童貞君にセックスの手ほどきをしてあげたりと大活躍(笑)。女医による百合シーンなどもあります。
 またヘンタイ医者によるカンチョー、脱糞シーンなどもありますから、スカ好きのニーズにも対応していると言えるかも。この辺は「夜勤病棟」の人気を意識しているのかな?
 ちなみに作画レベルはかなり高く(AICチックです)、女の子の表情が可愛く描けているのは良いと思います。
 「抜ける度」は2。シュールで破天荒な病院ドラマが見てみたい方はどうぞ。そんな人いないか。
(彩雲11型)


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