百鬼(全三巻)
ストーリー・須藤竜一は行き先不明のミステリーツアーに参加した。着いた先は孤島で、現在は無人となっている。参加者たちは島内を散策するが、やがて何名かが他殺体となって発見される。一体この島にはどんな秘密があるのだろうか?
・ピンパイさんから三巻構成で頒布された作品で、原作はエルフのPCゲームということです。 内容的には、孤島から出られなくなった主人公たちが様々な危機に陥り、背後には謎めいた犯罪者や因縁譚が絡んで・・・というエロチックミステリーです。 孤島が舞台と言っても「無人島物語」のようにサバイバル色が強いわけではなく、キャラたちが自暴自棄になって傷付け合うわけでもありません。どちらかと言えば、舞台がやたらと広い「館もの」のような感じですね。 難点は、とにかくストーリーが超絶バカバカしく、御都合主義の嵐だということです。 1〜2巻まではミステリアスな雰囲気がまあまあ上手く出ており、見ていて「おっ、どうなるのかな?」と思わせてくれるのですが、最後に出てきた黒幕がムチャクチャ安っぽく、また因縁譚の方も強引に過ぎるヒドイ決着で、こんなくだらないハナシを勿体ぶって見せやがって!と騙されたような気分になりました。 主人公が過去の人物の生まれ変わりというのも、そのアイデア自体はともかく、年齢その他から全然辻褄が合ってないじゃないかという感じです。つまり脚本がいい加減すぎる気がしますね。 さてエロについて。 一巻では、気の強いボーイッシュな女の子を主人公がハメます。この娘は過去にレイプされたことから男嫌いになっており、しかし真にはマゾ性を秘めていて、一度主人公とデキてしまうと、後は、縛ってください、イジメてくださいとメロメロになります。いわゆるツンデレ展開ですね。 二巻では大人しいメガネっ娘を主人公がハメます。この娘は主人公の親友に失恋してしまい、それを慰めるためとか何とか言いながら、縛って犯してしまいます。 三巻ではそれら二人の女の子が悪党に捕まってしまい、縛られてディルドー責めされたり電撃拷問を受けたりします。 シリーズを俯瞰してみるに、パケ画から受ける鬼畜モノという印象はむしろ薄く、どっちかと言えば鬼畜ノリの和姦作品という感じですね。 それぞれのエロシーンはそこそこ淫靡で悪くないんですが、海外作画ということもあってかビジュアルが弱く、女の子があまり可愛く描けていないのはマイナスに思えました。 ちなみにラスト近くにはロリとのエロシーンがあるんですが、これは全く蛇足に感じました。 エロだから何でもハメときゃイイってもんじゃないと思います。エロはエロ、悲恋は悲恋として、メリハリを付けて演出してやって欲しいです。 「抜ける度」は2.5です。(彩雲11型)
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