人妻コスプレ喫茶(全2巻)

 ストーリー・朝比奈智也は学生だが、喫茶店のマスター代理を務めることになった。しかし客足は遠のくばかり。そこで起死回生を狙って、ウェイトレスの人妻たちにコスプレをしてもらうことになったが・・・




 ・2004年にミルキーレーベルから頒布された作品で、人気PCゲームが原作となっているそうです。
 内容的には他愛もない人妻ラブコメで、人妻にエロいコスを着せて繁盛している喫茶店があり、そこで働く学生マスターと、ウェイトレスたる人妻たちとのエッチな交流を描いています。
 通常こうしたゲーム原作エロコメの場合、数多く登場するヒロインたちは皆同格で、主人公は彼女たちと順番に、平等にハメていくという作劇がよく為されますが、本作はメインヒロイン(本命)がキチンと決まっており、その他の女性キャラは一貫して脇役を演じます。
 例えばこれが「と○メモ」だとすれば、詩織ちゃんとその他のキャラが最初から差別化して扱われているということです。
 そうした割り切りは、脇役キャラのファンにとっては不満であるかもしれませんが、1つの文芸作品として考えればむしろ当然の演出であり、ゲームのCMではなく、アニメ独自の物語を語ろうとする誠実さとして評価したいです。
 本作はそのメインヒロインと主人公との恋模様を丁寧に描いており、年齢や立場はどうあれ、恋っていつでも甘くて切なくてドキドキするよね、というテーマを上手く伝えています。
 また脇に回った他のヒロインたちも、主役二人の仲をやっかみつつ、さりげなく応援もしようという役回りを健気に演じていて、彼ら皆の善人ぶりが、作品を優しく朗らかな印象に見せています。これはコメディとして優れた資質と言えるでしょう。
 残念なのはその作画の悪さで、総じて上質とは言えないミルキーレーベルの作品としてもかなり低レベルであり、ここさえ改善されれば良作として推したいのにと残念な気分にさせられました。
 エロとしては一応ヒロイン全員とのカラミがありますが(ちゃんとした本番は二人だけ)、やはり見せ場はメインヒロインとのそれであり、戸惑い、羞じらいながらも激しく感じていく
昌帆さんがスゴク可愛いです。これで作画が良ければねえ・・・全く惜しい。
 「抜ける度」は2と少し。貞淑で清純そうな人妻が乱れてしまうような作品がお好きな人はどうぞ。
彩雲11型


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