姫奴隷(全2巻)
ストーリー・ルーヴェンス王国には、ティータとリーゼという双子の王女がいた。姉のティータから王位継承権を簒奪しようと企むリーゼは、ある男に協力を持ちかけるが・・・・
・2008年に、ミルキーレーベルから2巻構成で頒布された作品で、原作はBISHOPというメーカーさんのPCゲームらしいです。 内容的には非常に良くあるファンタジー復讐譚で、どこぞの王家によってジェノサイドされた民族の生き残り(主人公)がその王家に入り込み、王女をたらし込んだりレイプしたり調教したりして、ついにはその王家を破滅させるというヤツです。 普通この手のオハナシですと、主人公が王家内で段々と地歩を固めたり、バレないように奸計を廻らせたりというサスペンスがキモとなったりしますが、本作ではそうではありません。 主人公は最初から超強大な魔術師で、つまり無敵のようなキャラですから、王女や近衛隊長をバキバキ魔力で屈服させて犯していきます。 このため、復讐劇としては全く緊張感を欠いており、別に色々と計画を立てなくても、1人でその国に乗り込んで制圧すれば良い話じゃねーかと突っ込みたくなります。 しかし一方で、そうした思い切りの良い構成によって、非エロ部分がバッサリとカットできたわけで、作品としてのエロ度、実用性は高くなっています。 犯されるのは双子の王女、その侍女、近衛の女隊長などですが、特に女隊長のパートは被虐感が良く出ていて悪くありませんでした。 ただ肝心の王女様たちは、犯されるとすぐにクルクルパー状態で「おまんちょ大好き〜」と壊れてしまいますから、お姫様調教エロスとしてはちょっと物足りないかもしれません。 もうひとつ、エロシーンについて書いておきたいのは、この作品、むらかみてるあき氏の影響がとても色濃いように思えることです。 わざとピンボケにしたり、画面を揺らしてキャラをフレームアウトさせてみたり、いかにもむらかみアニメっぽい演出が山盛りに見られます。 むらかみ氏と言えば、今をときめく売れっ子監督さんですから、その作風をパクって味付けにしたいという気持ちは良く分かりますが、ちょっと安直じゃないかなという印象を視聴者に与えかねないのはマイナス点でありましょう。 作画は全体に崩れが無く、ミルキーレーベルとしては上質の部類だと思います。 「抜ける度」は2.5。(彩雲11型)
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