ストーリー・女子高生の雪野ちとせは老舗温泉旅館「金峰楼」の若女将だ。ある日東京からやって来た天露美紀男という宿泊客が彼女の運命を暗転させる。軽薄なナンパ男の美紀男に、ちとせは強引に処女を奪われてしまったのだ・・・
・「ひまじん」レーベルからスピンオフした「ハレンチレストラン・アムール」なる新レーベルのデビュー作です。新レーベルとは言いましても、作風的にはひまじんさんとほとんど変わりませんが。
内容的には、温泉の若女将がナンパ男に犯されたりヤクザに犯されたりという受難に遭い、それを幼馴染みのダメ男がジリジリしながら見守るという、いわゆる寝取られ系のポルノです。
それは良いのですが、少々構成に難があり、ドラマ的にもエロ的にも中途半端な印象になってしまっているのは残念です。
具体的に言いますと、後半のヤクザ屋さんパートは不要でしょう。
まあ原作ゲームの方でそういうルートがあったりするのかもしれませんが、そんなモノを入れるよりも、ナンパ男のテクでメロメロにされちゃってセックス漬けになっちゃう寝取られパートを、もっとじっくりと描くべきだったと思います。
またそのパートも、時系列を入れ替えたりという小賢しい演出をせず、ちとせちゃんが堕ちていく様を正攻法で真っ直ぐ描くべきだと感じました。
どうも全体に、平板な展開にならないようアレコレやったことが裏目ってるような印象です。もっとフツーに作って良いんじゃないかなあ。
ちなみにヒロインのちとせちゃんは、ガマン弱くて情に流されやすい、典型的な寝取られキャラなのがナイスです。雰囲気も可愛らしくて好印象。作画も悪くないので、続巻に期待というところでしょうか。
1巻目の「抜ける度」は2.5。
余談ですが、仲居さんの関西弁が異常にヘタクソでドン引きでした。(彩雲11型)
・リドルソフト原作のPCゲームをアニメ化したものです。
僕は原作は未プレイなのですが、DVDケース表紙と裏面のサンプルの作画がかなり綺麗に見えたのでレンタルしました。
舞台は金峰楼という温泉旅館。ヒロインは女子○生の雪野ちとせ。両親を早く亡くしてしまい、彼女が旅館の女将をやっています。
他にはケイさんと呼ばれる主人公っぽい青年と、二人の女の子が仲居さんとして働いています。はっきりとした描写はありませんが、どうやらケイ君がほのかにちとせに想いを寄せている様子。
旅館はどうもヤクザに狙われているらしく、玄関で罵声を上げるチンピラをちとせが追い返すシーンから物語はスタート。
ヤクザが帰った後、東京から来たというロンゲ男が客として登場、ちとせを口説きます。ちとせは「あんな軽薄な男、嫌です」と言ってとりあわず、ケイ君は一安心…かと思いきや、ケイ君は1日も経たない内にちとせがロンゲに犯されている現場に遭遇してしまいます。慌てて止めようとするケイ君ですが、当のちとせが既にノリノリモードになっており、二人の仲居さんに「野暮だ」と言われて制されてしまいます。
少しエロシーンを見た後、一旦シーンが変わって数十分前。ちとせがロンゲの手に落ちるまでの経緯が描かれます。といっても、強引にことに及ぼうとするロンゲに対してちとせは抵抗らしい抵抗をしないのでちょっと興醒め。”テクニックでオトした”という雰囲気にしたかったのかもしれませんが、それにしても無抵抗過ぎです。個人的には初めはもっと激しく抵抗して、ジワジワ堕落していく感じを表現してくれた方が好きですね。ともかく和服を脱がされ、あれよあれよという間にロストバージンしてしまうちとせ。
おそらく、このロンゲとちとせのカラミが本作品で一番盛り上がる場面。作画のレベルは最高品質の領域で、特に揺れる巨乳の描写が見事。やっていることは普通のセックスなのですが、カット数が多く、カメラアングルも悪くないので純粋に高クォリティと評価できます。強姦なのか和姦なのかハッキリしない部分はあり、ちとせも簡単にオちてしまうのでストーリー的にはイマイチですが、エロだけに注目すればなかなかのヌキどころでしょう。
後日ロンゲは早々にチェックアウト。嵐は去ったかと思ったら、なんとちとせが自室にロンゲを泊まらせている様子。自分を犯した相手に一生懸命フェラチオするちとせが描かれます。部屋から出てきたちとせに「彼と付き合うのか?無理矢理犯されたんじゃないのか?」と問い詰めるケイ君。しかしちとせは黙って答えず。
ここで思わぬことが発生。ちとせの回想として、ついさっきみせられたばかりのロンゲとちとせのエロシーンをもう一度見せられます。セリフだけは変えてあるものの、シーンは思いっきり使いまわし。アダルトOVAにはシーンの使いまわしは付き物ですが、1本のDVDの中で二度同じシーンを見せられたのは初めてです。予算の問題なのでしょうが、もうちょっと何とかして欲しかった。作画のレベルが高いだけに残念。
結局ロンゲのペースにはまり、グズグズと言い訳しつつもロンゲと関係を続けるちとせ。と、ここで冒頭のヤクザが再登場。部下を引き連れてロンゲをボコり、ちとせを拉致します。僕はロンゲがヤクザの部下だと思ってたのでロンゲがあっけなく退場してしまった時は思わず失笑してしまいました。拉致されたちとせはヤクザの本部(?)に連れ込まれ旅館を渡せと脅されますが、どうもヤクザの親分さんは旅館よりもちとせの身体の方がよっぽど興味がある様子(笑)。ここでちとせの姪っ子だという春菜という女性も登場しヤクザに陵辱されますが、このシーンは要らなかったかも。伏線無しで登場したので一瞬話に着いていけないし、「時間稼ぎ」プラス「ちとせにしかエロが無いのもアレだろう」という魂胆がミエミエ。作画レベルは維持しているものの、キャラのバックボーンを知らないので陵辱されているのを見ても、ちとせに比べるとまるで盛り上がりません。
そして、最後にちとせは地下室に縄で吊るし上げられ、媚薬を打たれ、ヤクザのみなさんに一晩中犯し続けられちゃうのだったー! という所でオシマイです。このシーンでのちとせは女将の着物でなく学園の制服。上半身は着たままなのがフェチ心を誘う。媚薬でメロメロになったところを後ろからガシガシという感じですね。ここもヌキどころですが、輪姦シーンのなのに全体的に清潔なのが玉にキズ。一人がちとせを責めている間、何故か他のチンピラが律儀に順番を待っているので下半身しか汚れません。もっとドロドログショグショにすればよかったのに。
総評としては、ケイ君いる意味無いじゃんとか、シーン丸々使いまわすなよとか、ちとせちゃんもうちょっとプライド持てよとか、ツッコミどころはたくさんありますが(笑)、作画が綺麗でアニメーションとしても高品質なのでそれだけでも見る価値アリというところでしょうか。
ヌキレベルは3〜4。ただし特殊なプレイは無いので割とすぐに飽きる可能性アリ。(テケメケ)
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