人妻かすみさん（全２巻）

ストーリー・松原良治は大学生だ。あるときから叔父の家に同居することになった彼は、叔父の美しい若妻・かすみのことが気になって仕方ない。憧れだけに留めなければならないと自制するのだが、想いは募る一方で・・・・ 　・２００５年から６年にかけてＭＵＳＥレーベルさんから頒布された作品で、原作としてＰＣゲームがあるようです。 　ＭＵＳＥというのは「エンジェルブレイドパニッシュ」を作ったレーベルさんですが、それとスタッフがかぶっているようで、絵柄は「エンジェルブレイド」そのものです。 　「エンジェルブレイド」は作画の高品質をウリの一つとしていましたが、本作もそれを受け継いでおり、ビジュアル的には花マルの出来です。デッサンも構図もホントに美しい。 　一方で脚本は散漫に過ぎる感があり、ぶっちゃけ山も谷もヒネリもなく、見ていてどうにも退屈です。 　熟れた爆裂バディを持て余している人妻がいる。 　すぐ側には若いティンコを持て余しているアホの青年がいる。 　せっかくだからハメましょう、ついでに旦那とは別れましょう。 　それが本作のシノプシスですが、一体その何処に「ドラマ」がありましょうか？ 　これでは視聴者は、「次に何が起きるんだろう？」とハラハラしようもなく、ストーリーに入り込むことは不能でしょう。 　結果として本作は、お肉山盛りの淫乱人妻をビジュアルのみで愛でるという、ちょっと勿体ない仕上がりになっています。 　圧倒的な作画に敬意を表し、「抜ける度」は２.５を献じておきますが、この素材とスタッフであれば、もっともっと面白い作品が作れただろうと思えちゃうのは残念です。 　ちなみにヒロインその他によるオナシーンが複数あるので、自慰ネタの好きな方にはアピール度が増すかもしれませんね。 　（彩雲１１型） →戻る