ブラッドロイヤル Princess.1咲夜

ストーリー・この物語の主人公は海賊の船長である。彼は「隻眼の悪魔」と呼ばれている。ある時、謎の女が2人の王女を調教するように彼に頼む。一人は高慢ちきなシルベニア王女・ミルテ、もう一人は世間知らずなジルファンの王女・咲夜。隻眼の悪魔は彼女たちに想像を絶する調教を施す。彼女たちは従順な雌奴隷にされてしまうのか・・・！？ 　・このアニメは鬼畜・調教系である。隻眼の悪魔と呼ばれる見るからにおぞましいおっさんが2人の王女を調教する。調教シーンは一部を除いて過激ではない。エッチシーンのほとんどは咲夜が占めている。 彼女はどこか達観しているところがあり、強姦されても怯えたり、いやがったりすることがほとんどない。それに加えて、おっさんの方も特殊な道具等を一切使わず、彼女とバッコンバッコンやるだけなので、身の毛のよだつ調教どころか単なる和姦をしているようにさえ見える。すなわち、このアニメはあまりエロくないと言える。 　ストーリーの出来に関しては、まあまあなんじゃないだろうか。おっさんのセリフの所々からは調教師としての冷酷な性格を垣間見ることができる。おっさんがいない時の王女たち2人の会話は胸に応えるものがあり、ドラマチックである。 　演出面に関しては、このころのAT-2 PROJECTの悪いくせが出ている。物語の間をもたすために、シーンのそこら中に抽象的な描写を挿入するのである。言葉でこれを詳しく説明するのは難しいが、見ればすぐに気づく。彼ら製作者はこの描写を芸術的であると思っているのかもしれないが、視聴者からすれば、うっとうしいだけである。もう一つ、AT-2 PROJECTの欠点がある。彼らは中間色を多用する。これを利用することにより、一見画像が淡く綺麗に見える。しかしながら、良く観測すると、なにやらぼやけ た味の無い画像であることが分かってくる。しかもこのぼやけ効果は画質の荒さをカモフラージュするのに一役買っている。 　最後に、ミルテについて述べる。彼女のエッチシーンは前編において皆無である。しかし、精神的な調教を受けたのは咲夜よりもむしろ彼女かもしれない。彼女には嘔吐シーンがある。嘔吐はスカトロ描写に分類されるのであろう。さすがに嘔吐シーンに発情するわけがないのであるが、アダルトアニメにおいて嘔吐は非常に珍しいから注目に値する。ミルテは隻眼の悪魔により嘔吐物を自分の顔に塗りたくられる。このシーンはエロくはないが、鬼畜・調教系アニメの雰囲気をかもしだすことに成功している。このアニメで最も注目すべきシーンはやはりミルテの食糞であろう。縄で拘束された咲夜は腹痛で苦しんでいた。彼女は食べ物に下剤を入れられていたのである。苦しむ彼女の下にはなんとミルテがいた。咲夜は我慢しきれず、その場で糞をぶちまける。ミルテの顔は糞まるけになってしまった。隻眼の悪魔はさらに追い討ちをかけるように、彼女にその糞を食え、さもなければ咲夜の命は無いと脅した。脅しに屈した彼女は糞を食した。このシーンは圧巻である。描写こそ短いが、最後に、彼女が食した糞を胃液とともに吐き出すシーンも描かれている。たとえ糞を食べられたとしても、普通の人間ならば吐き 出すのが当然だ。こういう細かい事まで考慮に入れているのはすばらしい。このアダルトアニメは鬼畜・調教系の鏡であると言えるだろう。このテンションを後編まで保つことができていたならば、このシリーズは神になっていただろう。しかしながら、後編は・・・　ちなみに「抜ける度」は3である。（りぷとー） →戻る