フロントイノセント VOL1

 ストーリー・南北戦争時代のアメリカ南部、フェイは自らの母亡き後も、農場を営む父マイケルの愛に育まれ、やがて美しく成長した。おばマーサの元に習い事のために赴いたフェイは、二ヶ月ぶりにカーソン家に帰ってきた。彼女は兄と慕うジョン、姉と慕うメイドのソフィアと共に、お互いを確かめ合うのだった…。
 ある日のこと、マイケルの下にこの地方を牛耳る名主のマーク卿から直々に彼の主催する社交パーティーへの招待状が届けられます。逆らえばこの土地では生きてはいけない、やむを得ずマイケルはフェイ達をパーティーへと向かわせます。狂乱の宴の幕が切って落とされるのでした…。




・そのようにストーリーは書かせてもらいましたけど、「ある日のこと…」から先は未だ発売されてない「VOL2」の部分です。ならば何故書いたのか?「♯0」収録の予告ではそこまで触れてましたし「VOL1」でも匂わせる予告が入ってましたので。なお、同人枠で「VOL2」にあたるドラマCD付き書籍、確か「VOL1.5」が発売されてたみたいですが、入手し損ねたので内容に関する正確なことは分りかねます。

・今回もまた、レビュー打ち込みまでエッチシーンをそれなりに見てただけで、通しで見たのは初めてでした。なんだかんだとほとんど全てのシーンを見ていましたが。さて、「#0」にて決定された二人のヒロイン、確かに登場していました。隠しキャラやチョイ役と言うどころか、しっかりと出番がありました。ちゃんと名前で呼ばれてもいますので、「#0」をお持ちの方はご確認を。「VOL2」での出番はあるのかな?

・「この作品には18歳未満の人物は一切出演しておりません。」と、相変わらずパッケージには記されていましたな。とは言うものの、このような作品で18歳未満のキャラ自体に出番は無いでしょ?フェイたちの回想シーン程度がやっとじゃないですか?何でわざわざ記さにゃならんのか、いまいち今の規則がわかりかねます。

・ヌキどころは…ぶっちゃけほぼ全編に渡ってます。エッチシーンの間にストーリーが入ってると言って差し支えはありません。いや、そうとしか感じません。代表例として、前半のジョンとソフィア、中頃のフェイとジョン、後半のフェイとソフィアのが代表と言えるでしょう。かなり裸体、そして性行為描写に対してのこだわりが感じられる作品ではありますが、やはりそれが魅力に直結してるのかといえば、まぁ、半々と言ったところでしょう。抜ける度は3とします。

・アニメとしてのお勧め度は2。確かにしっかりとした作りはたいしたもんだし、馬小屋の中でのシーンで、よく見ると背景や前景の、普通はただ立ってるだけの馬が、映像に差し障りのないように動いている姿には良い演出を感じる。だが、それらのこだわりが実際にアニメとしての見栄えに直結しているかといえばむずかしい。書き込みと動きとが良いだけの作品と見られるのは逆に心外だが。他に特徴をあげるなら、なんといってもメイドさんの制服でしょうな。あのコスチュームにはさすがに趣味爆発と言うか、やりすぎと言うか、おっぱいに下半身丸出しのあのコスは。見たことの無い人のためにあえて書き記すなら、メイド服からおっぱいと下半身の前後を取り除いたかんじのものです。あっ、そう言やフェイたちは、このようなメイドコスに囲まれて成長したことになるんだよな。なじんでる今の姿より、むしろ馴染んで行くその傾向の方を見たかったな。姉と呼びながらメイドであるソフィアの変化は是非。さて、この作品はやはり未だ発売されていない(2008年5月現在)「VOL2」とワンセットになってると考えて良いので、「♯0」のドラマCDは、予習的にあえて聴くべきかもしれませんな。
輝川 流一


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