義妹 -いもうと-

 ストーリー・過原白郎と終夜水音は恋人同士。そんな二人のことが、水音の兄である光留は気になって仕方がない。そんな光留の元へ、白郎の妹・秋水がやって来た。彼女も兄の白郎のことが気になるというのだが・・・・



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2006年にバニラレーベルから頒布された作品で、原作の表記がないことからして、どうやらオリジナル企画のようです。
 
内容的にはモロに兄妹ドンブリモノであり、二組の兄妹がハメまくりますが、近親相姦は倫理上NGであるからか、物語冒頭にわざわざ「本作の兄妹は血が繋がっていません」などと断り書きが入ります。
 しかし劇中ではフツーの兄妹(血縁)として描かれており、つまり断り書きは、「建前上こう言っとくけど、まあホントのところは分かるよね?」という大人の事情なのでしょう。
 さて近親相姦モノと書きましたが、ドラマには陰惨な要素は全くなく、軽妙なギャグがたくさん入ったコメディとして仕上がっています。
 ホンモノの近親相姦や、それを巡るドロドロなんかアニメで見せられたって引いてしまいますから、こうした屈託のない、明るいオハナシにしたのは良いと思います。
 
一方でエロとしては弱いですが、「妹と恋やエッチをしてみたい」という、ライトな妹萌え妄想に応える作品としては、こんなのもあって良いでしょう。
 
作画もこのレーベルのモノとしてはかなり上質、かつ垢抜けた印象で、軽いノリのドラマを上手く支えています。
 
「抜ける度」は1.5。
 
抜き用としては力不足か知れませんが、こうしたオリジナル作品を地道に作り出そうとするバニラさんの努力には心から敬意を表します。(彩雲11型)


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