異常痴態 実験奴隷(全2巻)


 ストーリー・女子校生の今野梓はボロボロの木造アパートを相続した。あまりの老朽化に住人は次々出て行ってしまい、残っているのは学生の森山だけだ。このままではアパートを取り壊さなければならなくなって・・・・



 ・2012年にホワイトベアーレーベルから発売された作品で、原作は同人ゲームらしいです。
 
全2巻構成となっていますが、それぞれの尺は約15分しかなく、1巻と2巻で内容に飛躍があるわけでもないので、それならば最初から30分の単巻で出せば良いのにという気もします。
 内容としては陵辱調教モノですが、設定があまりに不合理でして、物語に入り込めないのが難だと感じる作品でした。
 どう不合理なのか。
 ヒロインはマンション経営をしている女子高生ですが、そのマンションは老朽化して住人は減る一方であると。
 このままでは早晩経営が立ちゆかなくなって破産してしまう・・・・そこで住人に残留を願い出たところ、色々と性的なサービスを強要されると。
 全くもう、「アホか!」の一言ですよ(^_^;)
 思い出のあるマンションを取り壊したくないというのは理解できますが、そのために住人にレイプされちゃえ!というのは頭おかしすぎでしょ。
 そもそも建物を守りたいだけならば、たった一人の家賃収入など当てにせず、風俗でも何でもやって稼げば良いじゃないですか。
 ヒロインのキャラも分裂気味であり、「どうしてこんなヒドいことを!」とか「イヤ!お願いだからヤメテ!」とか散々拒みながら、いざ本番となると「オチンチンキモチイイ〜!」と大はしゃぎ。どっちなんだよ!とツッコまずにはいられません。
 悪党の住人も「大学で色んな調教方を研究している」とか何とか馬鹿馬鹿しさ満点のキャラであり、見ていてウンザリ。そんな大学ねーよ。
 そういうアホらしい設定も、ゲームプレイならば気にならないかもしれませんが、アニメで大真面目に見せられるとダメですね。
 作画は全体に低調ですが、ヒロインのアヘ顔描写等は独特の味があって悪くありません。
 しかしそうした演出の味も、上記のような文芸本体のろくでもなさで上手く活かされていないのが残念です。
 「抜ける度」は2。
 声優さんの熱演ぶりが何だか気の毒になってしまう凡作と感じました。
(彩雲11型)

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