戦乙女スヴィア
vol.04 隷属の花嫁
ストーリー・ロキによって調教され尽くしたスヴィアらは、もはや淫欲を抑えられない身体になっていた。それでも子宮に収められた地下水脈の鍵だけは死守しようと歯を食いしばるが・・・・
・シリーズの最終巻で、2009年の夏に発売されました。 3巻目まででヒロイン2人はほぼ調教完了となっていて、この4巻目では「堕ち」状態を確認する仕上げのような内容になっています。 エロシーンは、 (1)フレイアが魔物に犯されてアヘアヘする様を、スヴィアとシグルドが見せられる。2人はたまらず発情状態に。 (2)シグルドがロキにオ○ンコをおねだり。犯されて子宮から鍵を取り出される。 (3)スヴィアも陥落。ロキにセックスを求め、子宮から鍵を取り出される。 (4)ロキは2人のヒロインとその後も楽しく3Pして暮らす。メデタシ目出度し。 という流れになっています。 「子宮から何かを奪われる」というシチュは、魂を支配されることを象徴した定番の演出であり、そういうモノがお好きな方には強くアピールすると思います。 また子宮に収められた鍵は球状のケース(?)に格納されていて、それをオ○ンコから排出するので、ちょっと卵を産んでいるようにも見えます。なので産卵シチュがお好きな向きにも良いのではと。 以上、エロシーン自体は悪くなく、本巻の「抜ける度」は3とします。 しかしシリーズ物の最終巻として見ると、どうもスッキリしない視聴後感でもあります。 それは、シリーズ全体を俯瞰すると、グダグダと展開が平板すぎるからではないかと思います。 タップリと尺を使い、ヒロインが堕落する様を丁寧に描くのは、ピクシーレーベル作品の大きな美点です。 しかし、ヒロイン捕まる→ヒロインアヘアヘになって主人公(悪役)メシウマ!というだけのシノプシスでは、4巻120分という尺を支えるのにはあまりに弱すぎます。 そういう単純な堕ちモノを見せたいのであれば、「ヴァルキリー2」のように尺は半分で濡れ場だけを見せれば良いのであり、本シリーズのような長尺を用いるのなら、さらなる逆転劇その他を盛り込んでドラマ性を増すべきだったと思います。 濡れ場のテンションや作画が悪くなかっただけに、そうした文芸の思い切りの無さが、シリーズをイマイチピリッとしない、凡庸なイメージに見せてしまっていることは残念に思います。惜しい作品です。(彩雲11型)
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