悪戯〜いたずら〜The Animation1両目
ストーリー・痴漢に生き甲斐を覚える勝彦は、連日電車内で生け贄となる女性を物色し、行為に及んでいた。ある日彼に銀司という中年オヤジが接触してきた。何と彼も痴漢で、勝彦にとある提案をするのだが・・・
・硬派です。 PCゲームのようですね。「痴漢RPG」って何? アニメ版はストーリーが少なく(でもハードボイルドな演出で好印象)、ただ痴漢するだけでくどさがないです。痴漢というコンセプトに忠実で基本的に女性が声を抑えようとするのが特徴的です。作画も演技も狭い範囲の表現ですが冗長にならない高品質で、アングルや唾液の使い方には脱帽します。 セックスはもはや痴漢の範疇じゃないし、リアルな痴漢は画にならないので、そもそも「痴漢」は一つのジャンルとして確立できないものと思っていたんですが、これは例外です。 比較的リアルな環境が描けて気持ちが入るのが長所、ハードな描写・台詞がないのが短所です。「痛いだけ」でも「気持ちイイだけ」でもないものをしっかり描いたことをまず評価したいです。また従来のように場面をエロ専用の空間に持ち込まなくても日常空間の中でこれだけ描ける、と示したことにも価値があると思います。 象徴的なのは「ハコ挿し(電車でやること)までした奴なんざ滅多にいねえ」という台詞。この作品の舞台においてはただのセックスがレアな行為なのです(市場を考慮して一応入れたという感じさえします)。テーマを一つのポイントに絞って、かつ単調にならないようにするのは相応の力量を要しますが、それだけ充実した内容になるとともに差別化も図れます。そういう一つの理想的な型がここにある気がします。 行為自体は控えめなので「抜ける度」4とします。最中に女の子が懸命に悦びを表現してくれるとちょっと引く、という方に推奨します。(eternal白)
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