淫獣学園1

 ストーリー・くのいちの一族「弥勒衆」の末裔、美童巫女は、現代にまで続く「鈴鹿衆」との争いに巻き込まれる。さらに巫女の姉が色魔淫界の魔物達にさらわれて・・・




 ・前田俊夫先生の「La BlueGirl」というマンガをアニメ化したもので、氏の原作モノとしては「うろつき童子」、「ツインエンジェル」と並ぶ代表作と言えましょう。アニメ以外でも、実写になったりゲームになったりと多彩な展開を見せ、今でも根強い人気を誇ります。
 本作は当時大映ビデオかどこかから発売になったと記憶しますが、「うろつき・・・」とはかなり印象の異なる内容でちょっと驚かされました。
 ストーリーはいつもの前田先生風味のやつ(失礼)なのですが、「うろつき」の怪奇アクション風演出に比べて、本作はエロチック伝奇コメディとも言うべき体裁を取っています。
 何よりヒロインの美童巫女が実に屈託のない、明るくオマヌケなキャラクターで、マスコットキャラのお付き忍者ニンニンの三枚目ぶりと合わせて、作品のカラーを「うろつき」とは正反対のモノにしています。
 好みは人それぞれでしょうが、暗く陰惨なものになりがちな触手エロというジャンルを、それらキャラクターによって、ウキウキと楽しい雰囲気に仕上げているのはとても良いと思います。
 反面陵辱エロスとしては弱くなってしまったキライはありますが、それでも量的には十分なモノが盛り込まれており、特に巫女ちゃんのお姉さんが魔物に犯されてアヘアヘになるシーンはなかなか良いです。
 巫女ちゃんのエロシーンも悪くはないのですが、何しろ彼女はくのいちですので、いきおい色んな淫術(やらしい忍術)を駆使するシーンばかりになり、ちょっとチンチン的には萎えてしまう感もあります。
 クリを男根状に肥大化させて女を犯す「女人棒」とか、陰毛を鬼太郎みたいに針として発射する「毛吹きの術」なんてスゴイ必殺技を繰り出してくるので、アイデア自体は面白くて良いのですが、男としては引いてしまいますよ。怖くてとても犯せません。
 この「1」は、ヒロイン巫女が師である祖母を殺害され、自らの運命と使命を知らされるという内容で、シリーズの導入編として良くできていると思います。
 「抜ける度」は2です。
(彩雲11型)


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