淫獣学園3

 ストーリー・弥勒衆の隠れ里に向かった巫女は、里のくのいちが皆惨殺されているのを発見する。そして里に伝わる秘宝、黄金の刀ジパングも奪い去られていたのだ!




 ・シリーズ第3弾です。この3巻と、次の4巻で、ひとつのエピソードが構成されています。
 今回から新展開で、一応色魔淫界がらみの話にはなっているものの、実際には淫界はどうでもよく、現世でのみドラマが繰り広げられます。
 淫界の大王(実は巫女の父)をも斬殺できるという刀ジパングをキーアイテムとして、それに取り込まれてしまう敵役の忍者達の愛憎をメインに描いています。あくまで主役は巫女達ですが、こうやって敵役にそれなりの履歴、心情、戦う動機をキチンと与えているのは、さすがに原作付きの強みでしょうか。
 また今回のウリは、巫女に共闘する仲間キャラが現れることでしょう。夜久ちゃんというくのいちがそれですが、ショートカットで巨乳、また満月になると獣人に変身するワーウルフでもあって、巫女のキャラとの差別化が様々に図られているのは良いと思います。
 惜しむらくはCVで、前作で巫女の姉を演じていた人が(多分)努めているようで、そのヘタレぶりも相変わらず。アヘ声以外の演技は全滅状態です。トホホホ。
 さてこの3巻目の難点は、ドラマ的な盛り上がりがほとんどないことでしょう。上で書いた設定やキャラを紹介するのに精一杯で、視聴者をググッと引き込む展開や濃い濡れ場はありません。構成上ムリがあっても、ヒキを作る意味で、ラストで夜久がボロボロに陵辱されてしまうようなドラスチックな絵を用意するべきだったと思います。まあ良くも悪くも、新章の導入部以上のものではないでしょう。
 見て面白かったのは、隠れ里でのくのいち特訓シーン。
 雪の中でオナニーの特訓をして、上手くできないと教官にドヤされたりします。雪中行軍訓練というのは聞きますが、雪中自慰訓練というのはなあ。くのいちって大変なお仕事だなあと。
 3巻の「抜ける度」は1.5です。
(彩雲11型)


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