戦乙女ヴァルキリー2(1〜2巻)

 ストーリー・戦乙女レイアは、魔王軍のワナにかかって捕虜となってしまった。散々に陵辱され、もはや死を願うレイア。そこへ戦乙女アリーヤが救援に現れて・・・




 ・こっとんどーるというレーベルさんのデビュー作で、原作としてPCゲームがあるそうです。
 最初にズバッと総評を書いてしまいますが、コレはエロい!抜けるぜ!という気分に久々にさせてもらえた快作です。友人宅で見たのですが、自分でもソフトを購入したくなりました。
 本作の美点は、ストーリーを極力シンプルにして、濡れ場のみで楽しませるという作劇が徹底されていること。
 同じように濡れ場だけで構成されているエロアニメはたくさんありますが、しかしそうした作品の多くは、「どうせ濡れ場だけあれば良いんだろう」という、一種投げやりな演出マインドにより、結果としてそうなっている場合がほとんど。
 しかし本作の場合、濡れ場だけで話を進めながら、そこで描かれるヒロインたちの心情・・・屈辱感とか絶望とかがちゃんと伝わってくる。
 漫然と作っていては、ただ濡れ場の羅列になってしまうところを、作り手たちの愛やこだわりによって、作品に魂がこもったわけです。こうでなくっちゃイケマセンよ。
 エロのシチュとしては、触手、フタナリ、洗脳、催淫アイテム、孕ませ等、バラエティには富んでいるものの、どれもステレオタイプで突っ込んだ描写はありません。
 しかし上記のような理由により、そうしたシチュの地味さが少しも弱点になっていない。
 エロアイテムや触手で責め抜かれ、憎い敵将(?)の子供を身籠もらされるヒロインたちの心情に迫力があって興奮必至!とてもイヤらしくて良いです。
 ビジュアルとしては、これは原作ゲームの味なのか、モコモコとボンレスハム風の女体作画で貫かれており、いささか好みの別れるところでありましょう。
 しかしあくまでも「グラマー」という風情で、デブだなーという印象は弱いですから、オイラなんかは全然オッケーでした。
 「抜ける度」は4にやや足りない程度か。オイラ的にはかなりの高得点です。
 作り手の熱意がバキバキ感じられる好編としてオススメします。
(彩雲11型)


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