学艶七不思議 怪ノ壱、怪ノ弐

 ストーリー・蒼林学園心霊研究部を束ねるのは、美貌の女部長・角田未亜だ。ある日彼女は、イタズラ半分にコックリさんをやろうとしている女生徒達を見つけ、そんなことはやめるようにと諫めるが・・・・



 ・2003年から2004年にかけて、ミルキーレーベルから頒布された作品で、原作として人気コミックがあるようです。
 このアニメ版は2巻までが発表されましたが、それきり全く続巻が出ないことからして、ミルキーレーベルお得意の打ち切り投げ出しというパターンなのかもしれません。よってここでは、一応完結した作品としてレビューを書かせていただきます。
 本作は学園での心霊騒動を扱ったモノで、雰囲気としては「陰陽師」+「学校の怪談」という感じです。
 校内を霊が徘徊し、それを陰陽師役のヒロインが退治していくというシノプシスですが、ポルノですから、出てくる霊が色々とエッチな悪さをするという構成になっています。
 そうした構成自体は分かりやすくて悪くないと思うのですが、作品としての仕上がりはどうも垢抜けない、田舎臭い印象なのが残念。
 その原因は恐らくビジュアルにあり、まあ原作マンガがそういう絵なのかもしれませんが、昔の劇画のようなダサキャラばかり(失礼)が出てくるので、どうにもノリが悪い。
 エロというのは、まず絵で視聴者を刮目させ、「このキャラ、可愛いな」とか「このヒロインはカッコイイな」とか思わせて、グイと劇中に引き込まなければいけないと思うんですが、本作はその点でまず損をしている感じです。
 ストーリーも何だかヘボくて、性欲が強くて生き霊と化し、そこら中でレイプをして歩いている学生を浄霊するため、彼をふったガールフレンドとセックスをさせるとか言うんですが、そんな気色の悪いモノと誰がセックスなどしたいでしょうか?
 見ている視聴者の方も「セックス出来て良かったね。事件が解決して良かったな」などと思えるはずもありません。もう少し頭を使ったドラマ作りをして欲しいです。
 またエロとしてもイマイチ。
 ヒロインが霊を退治しようとして逆に犯されそうになるという、いわゆるスーパーヒロインレイプもののような濡れ場がその中心となっていますが、せいぜいペッティング止まりで突っ込みが弱く、視聴者にチンチン握らせるような迫力を欠いていることは残念です。
 もっとも、続巻ではヒロインがグチョグチョに犯されたり洗脳されたりという展開が予定されていたのかも知れませんが・・・・

 「抜ける度」は2です。(彩雲11型)


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