外道学園1 魔王エセデスの復活

 ストーリー・ヒマラヤ山中の巨大遺跡で行われる謎の儀式、そこへ単身赴任の父を尋ねて母と向かった世良正夫は、その儀式に巻き込まれ、母を亡くし、そして化け物となっていた父をそうと知らず殺してしまう。
正夫が絶望に陥ったその時儀式が遂にクライマックスへ突入し、闇の中から現れた無数の化け物とともに、大地震がヒマラヤを襲った。
一方、正夫が通っていた元道学園……通称「外道学園」では不思議な力を手に入れた不良グループ同士が派手な喧嘩を行う毎日が続いていた。
そんな中死んだと思われていた正夫が突然戻ってくる。不信がる生徒の中に数名正夫の中に眠る何かを感じる者達。
そして徐々に正夫の体を乗っ取ってゆく魔王エセデスとは……



 ・外道学園です。検索かけると、かなりの確立でエロゲーがヒットしますが、全く関係ありません。別物です。
 「うろつき童子」や「淫獣学園」でお馴染みの前田俊夫先生が原作となっております。
 ストーリーは前述の通りなのですが、何と言うか90年代の伝奇小説の匂いがぷんぷんしてきます。夢枕獏と菊地秀行たしたらこうなりますね。多分。げっぷでそうですそんな作品。
 初めに言っておきます、あくまで個人的にですが、この作品なかなかどうして抜けません。「抜ける度」で判断するなら1くらいでしょうか?
 エロシーンは2回で、両方とも絵的には中々綺麗で動きもあって良いのですが、如何せん淡白すぎで……特に2回目の方など途中からギャグがはいります。ちんこが屋根突き抜けちゃ駄目でしょ。女の子乗せたまま……魔王だからって……膨張率120%?。
 でも絵はほんとに良いです。(脇役のキャラのいい加減さは驚きますけどね)女の子の顔や身体も綺麗に可愛く描かれていますし、主人公が驚いた時ギャグアニメっぽくなったりする細かい演出や、勿論エロシーンも、リアルに動いてくれますので、中々の物なのですが、淡白な上、正直格闘シーンの方が力を入れている感じがします。あとグロいシーン。ちょっとですが死体の描写もありますし、何より血が出すぎ……処女のじゃないですよ。
なんでもスタッフが数名あの幻の名作アニメ「魔界転生(続巻でないかなー)」とかぶっていますから、こればっかりはしょうがないです……(Gロボともかぶっているらしいですけど)
動きがいいのが一番よく分るのがエロじゃなく格闘シーンってのには、きな臭さを感じずにはいられないこの作品ですが、この格闘シーンは本当にかっこいいです。近頃やっている下手な深夜枠のアニメよりよっぽど動きがあって派手で、これだけは一見の価値があるかもしれません。
エロは、次の巻以降に期待しましょう。ちなみに全四巻です。続編あるけど……
 「抜ける度」は1ですが、作品自体はかなりいいです。
(けんぷふぁ〜)


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