幻夢館〜愛欲と凌辱の淫罪〜(全2巻)

 ストーリー・私立探偵の木戸は依頼によってとある洋館へと招かれた。そこには当主であるという少女が、執事とメイド、そして美しい家庭教師と共に暮らしていた。仕事の内容は、この家の相続の証であるという指輪を探すこと。しかし木戸は、屋敷に漂うただならない淫靡な雰囲気に気が付いていた・・・・



 ・グリーンバニーレーベルから発売された作品で、例によってPCゲームが原作となっているのだそうです。
 原作がどんな内容だったのかは全く知りませんが、このアニメ版はいわゆる「館もの」の体裁を取っており、まあよくある設定という感じがします。
 探偵とその女助手がメインキャラというと「黒の断章」や「野々村病院」を思わせますし、彼らが依頼によって離島へ出かけていくというシチュは「トレスマリアス」みたいです。要するにエロゲにしやすい設定ということなのかもしれませんね。
 アニメの内容について書きますと、失礼ながら、まずストーリーがものすごくつまらないです。
 色々謎めいた伏線が張られていたりするんですが、そのほとんどが実にぞんざいなフォローしかされずにお話しが終わってしまってキョトンという感じ。よく考えますと、ロリの変態オヤジが死んじゃって残ったロリが欲求不満になってるというだけの話なんですからトホホとしか言いようがありません。
 キャラの描写の方もさっぱりです。メイドとフランケンオヤジは色んな裏がありそうでいて結局ただのバカでしたし、助手の女の子は出てきた意味がまるでないですし、家庭教師と執事は何を達観してるんだかワケが分かりませんし、ロリも単に失火で死んじゃうような展開で可哀想すぎ。運命に呪縛されて死んでいくというのなら分かりますが、アホが屋敷に集まったが故の過失致死というんじゃ・・・・
 エロシーンは結構ありますが、オイラ的にはあまり興奮できるような内容ではありませんでした。
 女性三人の絡み合いが延々続くシーンがありますので百合好きの人にはアピールする面があるかと思いますが、鬼畜度は相当弱いので、タイトルから鬼畜な内容を期待した人はガッカリするかもしれません。フランケンオヤジがメイドを嬲るシーンが鬼畜と言えば鬼畜でしょうが、時間が短くてあまり使えないと思います。
 ちなみに作画はまあまあ上質です。それだけに散漫なストーリーとエロ描写が残念な作品ですね。
 「抜ける度」は2です。
(彩雲11型)


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