義母(前・後編)

 ストーリー・高校生の八神祐介は、幼少期に自分を捨てて不倫に走った母を深く恨んでいた。そんな彼の前に、ある日新しい母が現れる。その後妻、美沙子は美しく肉感的な女だった。祐介はそんな義母を言葉巧みに誘惑し、激しいSMプレイに引き込んでしまう。しかし2人の間には、やがて奇妙な心理的変化が生じて・・・・



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Guiltyというメーカーさんのアダルトゲームを、バニラレーベルがアニメ化したもので、2巻構成です。原作ゲームがどういう内容なのかは全く分かりませんが、このアニメ版は古くさいSM小説のようなノリですね。
 別に内容がレトロなことは構わないですし、ストーリーもカッチリしていて悪くないんですが、本作の場合はアニメとしてレベルが低すぎることが問題と思います。要するに、ほとんど動きません。紙芝居レベルです。
 絵そのものはなかなか良いのですが、ほとんど口パクとセリフだけで話が進んでいきますので、アニメを見ているという感じがあまりしません。
 何よりエロシーンがほとんど動かない。お乳などを揉むシーンも何だか変な動きでして、これはデジタライズした原画をモーフィングによって変形させているだけだかららしいです。デジタル技術をどんどん導入するのは賛成ですが、こんな風に手抜きの手段として用いるのだけというのは困りものだと思います。
 エロシーンは義母の
美沙子さんを調教するというのがほとんどですが、動きもさることながら、ただハメているシーンばかりが続くのでいささか退屈です。もっと責めをステップアップしていく工夫をすれば良かったと思う。(デパートの冷凍倉庫でファックするシーンには笑いましたが。入れるのかそんな所)
 
また義妹のメガネ娘を調教するシーンはマウスギャグなども使って美味しいんですが、ここも動きが悪くて興ざめです。全体にこんな調子なので、声優さん達がなかなか頑張っているのがかえって気の毒ですね。美沙子さんの声も色っぽくてイイのに・・・。
 アニメ制作現場は色々制約があって厳しいことも分かりますが、こういう手抜きっぽい作品を作っていると、やがては業界規模そのものが縮小してしまうんじゃないかと心配です。バニラさんも今では多くのタイトルを抱えるようになりましたが、もっと一作一作にギッチリ心を込めて作ってもらいたいと願います。
 「抜ける度」は1.5としておきます。
 
ちなみに書き忘れましたが、あのラストはイマイチ意味不明というか・・・。クルクルパーになった美沙子さんが警官に射殺されちゃったということなのかな?そんなのヤダなあ・・・・(彩雲11型)


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