犠母妹 弐「背徳の饗艶」

 ストーリー・悠奈を見事にM奴隷に仕立て上げた恭介。彼の性的欲望は留まるところを知らず、とうとう悠奈の母、恵にも手を出そうとする。恭介は悠奈の破廉恥ビデオをインターネットで公開すると恵を脅す。遺産を自分のものにするためなら、自分の娘すらどうなっても良いとさえ思っていた冷酷な恵であったが、さすがに恭介がここまで言い出すとは想像もつかなかったのだろう。親としての情がまだ残っていた恵は恭介の脅しに屈し、娘の代わりに自分が調教を受けることを約束する。



 ・犠母妹の第2話。今回のメインキャラクターは恵である。私のお気に入りキャラ、悠奈が前半と後半のちょっとだけしか登場しないのは実に残念であるが、恵もなかなかエロい。彼女は18歳の娘がいることから、いくら早婚していたとしても、30代後半の熟女であろう。私は実写の熟女に発情することは絶対と言っていいほどない。しかしながら、創作物なら話は別だ。熟女であろうといくらでも若く見せることができる。私が見る限り、多くの漫画家やCG画家は30代という中途半端にふけた世代の顔を描くのが苦手だ。30代後半の熟女はだいたい現実ではあり得ない程若く描かれる傾向がある(これは故意かもしれないが。)。恵も例外にもれず、その麗しき肉体は20代のそれそのものだ。また児童ポルノ法改正の話題になって恐縮だが、このように創作物の女に年齢を問うことは愚問だ。アダルトアニメはただでさえビデ倫等でがんじがらめにされている。たとえアダルトアニメでロリキャラが登場したとしても、彼女の胸の大きさはペチャパイ成人女よりも必ず大きい。年齢問題とは別の話になるが、最近のアダルトアニメは何かおかしくないだろうか?どんな作品を鑑賞しても、そのほとんどが平坦なセックスに終始している。レイプシーンにおいても男が自分のペニスを女の膣(またはアナル)に挿入するだけ。最初は嫌がっていた女はすぐにアンアン感じるようになる。そして自ら男のペニスを求める淫乱女に成り果てる。
最近こんなのばかりだぞ。過激なSMプレーシーンが含まれているアダルトアニメなんかほとんど皆無である。かつての比良坂先生のように女の膣やアナルにビー玉や卵を何個も入れてぐりぐりやってくれるつわものはもはや存在しないのか?最近のアダルトアニメがつまらなく見えるのは以下の3つのせいだろう。
1.ビデ倫をはじめとする委員会の性描写の規制が留まるところを知らない(これはあくまで推測である。)。
2.夜勤病棟や犠母妹等、いくつかの優れたエロアニメを見たことにより、私の目が肥えてしまった。
3.ただでさえ小さかったアダルトアニメ市場がさらに小さくなり、製作者のモチベーションが下がった。
アダルトアニメが完全に滅びるのも時間の問題か・・・これだけ愚痴を言っておいて何だが、私はアダルトアニメを滅亡のその日まで見届けるつもりだ。たとえエロくなくてもストーリーで見せ付けてくれるアダルトアニメは案外多いし、全く抜けないほどの地雷はあまりないからだ。かなりの優良作品であったとしても、決して抜き続けることはできない。性欲は食欲以上にグルメだ。何度も抜いて飽きた優良作品よりも質は落ちるが、新しい作品のほうが抜けることが多い。
話が脱線してしまった。どうも私は話を横道にそらすことが好きらしい。さて、犠母妹第2話についてであるが、物語の中盤で恵の調教シーンがある。このシーンは数あるアダルトアニメの中でもかなりのエロさを誇る。目隠しされ、手足を拘束された恵が恭介に性的悪戯をされる。彼女は絵筆で膣をかき回されるのだ。興奮した恵は思わず失禁してしまう。さんざん恥辱された恵に追い討ちをかけるように、恭介は目隠ししたままの彼女とアナルセックスをする。目隠し拘束シチュエーションはかなり個人的にヒットした。これを悠奈にやってくれれば、どれだけエロかったことか。恵の声もエロさを掻き立てる理由の一つだろう。恵役の声優は上手い。ただし、あえぎ声などの高音部分はどうしてもかすれただみ声になってしまっていた。この独特のだみ声が、逆に良い味をだしていたように思われる。
ストーリーに関しては、結局最後まで分かりづらかった。近親相姦を避けるために、やたら複雑な家族構成にしてしまったのが原因だろう。また、2話で強引に話をまとめざるをえなかったからかもしれない。それでも、やたら感動的なストーリーに見えるのは、声優の演技の巧みさと、そしてなによりピアノにより奏でられる幻想的なBGMをあらゆるシーンで巧みに用いているからであろう。最後に、抜ける度は4とする。
(りぷとー)


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