鬼作 TheAnimation(全6巻)

 ストーリー・遺作、臭作という鬼畜兄弟の末弟、その名は鬼作!兄たちを愚か者と誹る彼は、女たちを「肉壺」と化すべく活動を開始する。果たして真の鬼畜道は極められるのか?



 
 ・作品の概要については↓下でhimhim様が解説してくださっているので割愛します。
 オイラは本作が、遺作〜臭作から続く人気シリーズの第3弾だということは視聴前に知っていましたが、それ以外は全く予備知識がありませんでした。
 当然に原作ゲームもやったことがなく、だから鬼作という主人公がどんな人物かも知らなかったのですが、それだけに、ドラマの開始早々、彼が自己のアイデンティティを披瀝するシーンではちょっと期待させられました。
 鬼作曰く、「遺作、臭作というアニキたちは全く無能」であり、「だからこそオレ様が真の鬼畜道を見せてやる」とブツわけですから、作品内容を知らないオイラのような視聴者としては、「なるほど、これまでの二人とは全然違うキャラやエロが見られるんだな。一体どんなのだろう?」とワクワクしてしまったんです。
 ところがいざドラマが始まってみますと、彼のやることは、女性の放尿シーンだのオナニーシーンだのを盗撮して脅迫に用い、時には腕っぷしの強さに任せて暴力で他者を支配するという、「無能」な兄たちと全く同じパターンです。まずそれでゲッソリさせられました。
 ヒロインがやたらゾロゾロと多いのもこれまでのシリーズ通りであり、それで色んなエロのバリエが楽しめるなら良いですが、互いにカブっているキャラが多くてゴチャゴチャした印象ですし、それぞれの調教の尺も中途半端で盛り上がりません。
 原作を知らないオイラがあまり知った風なことを言うのもアレですが、アニメ化に当たっては、ヒロインを整理してスッキリさせ、また鬼作のキャラ性(「気さく」のもじりであろう名前の通り、兄たちよりは明るくて社会性もある)をもっと際立たせた作りにするべきだったと思います。
 つまりは「何を見せるのか」をもっと明確にすべきであって、そうでなければ、6巻分というせっかくの長尺も、視聴者の目にはただダラダラと映るだけではないでしょうか。
 「抜ける度」は2.5。作画はシャープで高品質なだけに残念です。
 ちなみにhimhim様によれば、後半に登場する佐田というオヤジはアニメオリジナルのキャラらしいですが、コイツはいらなかったんじゃないかなあ。
 何より絵的にキショイ感じで萎えますし、彼の登場でドラマが特段面白くなるワケでもない。それならばやはり、主人公の鬼作の方をキチンと描いてやるべきではなかったかと思います。
(彩雲11型)



 ・伊頭三兄弟最後の一人、鬼作を主人公にしたアニメです。
原作はエロゲーの老舗メーカー、エルフの同名タイトルが原作です。
製作はピンクパイナップル、遺作、臭作と同じです。

さて内容ですが、全六巻となかなか長丁場のアニメです。長丁場なのですが、出来は悪いというべきアニメでした。
では一巻から。
最初のターゲットは姫野優里。万引きをネタに父親の前で陵辱してしまいます。鬼畜道を叫ぶだけあって、第一話はなかなかの鬼畜振りで、優里は肉壷化してしまいます。ただ、エロシーンは短く、オリジナルキャラ(佐田や女子高生)が不必要なほど目立っています。絵もあまり綺麗でなく、少々もったいない気がします。

第二巻のターゲットは末広円香と秋元葵の二人。
円香は優里の父達也の不倫の相手。その不倫現場の証拠写真をネタに陵辱。達也よりうまい鬼作にあっさりと落ちてしまいます。(なんだかひどい展開でした)さらにお見合いの相手、葵も陵辱。相変わらず絵が中途半端に汚く、抜き度はやや低めではないかと・・・

第三巻のターゲットは撫子と桃子。(苗字を忘れた・・・)
撫子は人妻。これをベランダで、夫婦の部屋で、夜のトイレで陵辱しまくりです。さらに旅行先の温泉でまでやってしまいます。そこを桃子に目撃されてしまう。彼女に狙いを定めた鬼作は桃子のトイレの写真をゲット。さらに一巻で落とした女子高生を使って桃子に一服盛って陵辱してしまいます。
絵は相変わらずですが、なかなか抜きどころも多く、一番お勧めかもしれません。

第四巻のターゲットは秘書の綾乃。
接待を任された鬼作は肉壷を使って接待することを思いつきます。さらに美人秘書の綾乃も一緒に頂いてしまおうと画策し、彼女の弱味を手に入れ、脅迫。接待の席で陵辱してしまいます。(ちなみに接待の相手は佐田)
桃子とのセックスや、プライドの高い綾乃が落ちるところなど、この巻もなかなか抜きどころありです。

第五巻、第六巻は前後編、杉本翔子がターゲットです。
この巻から主人公が佐田に代わります。まあ、それは嘘ですが、そう思いたくなるほど佐田が目立っています。円香の策略で優里、桃子が佐田たちに襲われているころ、鬼作は撫子とやりまくり。佐田は調子に乗って鬼作がターゲットに上げていた翔子に手を出してきます。浣腸したり、アナル攻めしたりと変態ぶりを発揮してくれます。
そのことを綾乃から聞かされた鬼作が登場しますが、これが罠。鬼作に恨みのある綾乃と、佐田に変態プレイで陵辱された宏美によって通報され、警察に追われることに。円香の車で逃げることに成功しますが、結局事故ってエンド。なんかすくわれない終わり方でした(まあ、臭作もそうでしたが・・・)。
抜くところはほとんど無しです。翔子のプレイも弱いですし、宏美の陵辱シーンは絵が汚い上に声が・・・はっきりってこのシリーズ、四巻で終わっています。

抜き度は巻によってまちまちですが、平均して2点といったところでしょうか。これでもかなり甘めに採点しています。キャラのセックス時の肌の光沢が必要以上に強く描かれていて、少し興ざめしてしまいます。また、鬼畜という割にはさほど鬼畜なことはしません。
また、アニメのオリジナルキャラが男女問わず出過ぎ。鬼作というキャラを薄めてしまい、さらに女性キャラの出番まで薄めてしまいました。原作を知っている人からみると、なんだこれはの世界です。もっと鬼畜に描けたはずなのに・・・名前で売れれば内容はどうでもいいということなんでしょうか?
エロ度では遺作>臭作>鬼作といったところでしょう。あまりお勧めできない作品の一つです。一応続編もありますが、そちらはまた今度・・・
(himhim)


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