ストーリー・高校で物理を教える香山は、対人関係が苦手で容貌も冴えないことから女子生徒達に嘲笑されていた。だがある日、大学から研究室への復帰を打診されて心浮き立つ。しかし教え子達には香山を快く送り出すつもりはなかった。彼女たちの罠に嵌められ、全裸写真を校内にばらまかれてしまう香山。彼の中に眠っていた獣性が、怒りと共に激しく燃え上がった!
・どうやらゲーム原作モノらしい作品で、バニラレーベルから発売されています。
バニラの作品というとどうもスカスカの内容(ゴメンナサイ)のモノも多いのですが、本作はなかなかシッカリ作られています。
まずストーリーがキチンとしている。展開には無理がありませんし、かといって平板というわけでもありません。主人公のやりきれない心情がちゃんと描かれているので、見る方としてもついドラマに引き込まれてしまいます。
作画もアニメ調に振られた可愛い感じで、AICの作品かと思ってしまうほどシャープに描かれています。つまりストーリーと作画がかなり高レベルでバランスを取っており、これは評価するべき点だと思います。
難点は、見ていてそうイヤらしくないことです。つまりポルノとしては、もっと言うと抜くのには弱いと思う。
これはストーリーの構造上そうなっている気もします。本作は鬼畜モノというか陵辱モノというジャンルになるのでしょうが、その対象である少女達がかなりのズベ公揃いのため、犯される!ということに理不尽さや悲劇性が伴わないのです。
何しろ普段から援交やったり部室でレズったり教室でオナったりばかりしている娘たちです。しかも主人公の香山教師を裸にむいて嘲笑ったりしてるクソ女たちです。そんな娘たちが香山に犯されたりしばかれたりしたって、ザマアミロ、因果応報だ!という気分にこそなれ、可哀想だな、被虐感があるなという気分にはなりにくいでしょう。つまりチンポへの訴求力が弱くなってしまっている嫌いがあると思いますね。
もっともエロシーン自体は相当に分量やバリエーションがあり、学園レイプものとしてはそこそこ及第でしょう。香山に好意を持つ女の子が登場したりして、彼女に助手的な役割を負わせ、百合責めなんかも取り入れたりしてるサービス精神は良いと思います。ストーリーや絵が頑張っていることを考えれば、全体としてキチンと鑑賞に堪えうる出来だと思います。
「抜ける度」は1.5ですが、学園モノが好きな人は見てみても良いでしょう。(彩雲11型)
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