クライミライ(第一巻、第二巻)

 

 ストーリー・学園に巻き起こる凌辱の惨劇。彼女たちにアカルイミライはやってこない。
薊学園・新聞部部長・英田柾は『学園を襲う恐怖の幽霊騒動』について、部員の楓、桧らと取材活動に明け暮れていた。その頃、柾と同棲している紫苑は、同級生の茶屋町にある誘いを受ける。「心療クラブ・創設一周年記念・アロマテラピー療法の集い」しかし心療クラブの実態は弱みに付け込み、女を餌食にしていく狡猾な集団だった。柾ら新聞部はこの謎を解明できるのか!?そして紫苑の運命は…


 ・下で↓りぷとー様が解説なさっている通り、ミルキーレーベルから頒布された作品です。二巻でリリースが中断されており、今後続巻が出るのか分かりませんが、りぷとー様にならって1〜2巻までをレビューいたします。
 さて、オイラが本作を見てみようと思ったのは、下のレビューでりぷとー様が5点満点という高評価をなさっていたからです。満点ならスゴかろうと・・・全く主体性のない人間でございますオイラ。
 視聴前にはもっとオカルト色の強い、魔物や魔法なんかも出てくるオハナシかと思っていたのですが、見てみたらフツーの学園鬼畜モノという感じでした(少なくとも二巻までは)。
 ごく大雑把に言うと、アロマテラピーとかメンタルヘルスとかを研究するサークルというのが学園内にあり、しかしその内実は媚薬などを使って女の子を手込めにする鬼畜集団であると。
 んで、そうした不穏な噂を調査しにかかった新聞部員や女教師も捕らわれて犯されてしまうと、まあそういうベタな内容です。
 エロシーンはかなり多く、主人公(?)とヒロインのラブラブエッチあり、ロリ風味のレイプあり、S女による男イジメ風のプレイあり、女教師の屈服プレイありとバリエーションも豊富。ヒロインにオシッコかけたり浣腸したりというシーンもあるので、スカがお好きな方にもちょっと良いでしょう。
 オイラ個人的には満点を献じたくなるような作品ではありませんでしたが、とにかくとことん濡れ場を見せようというサービス精神が嬉しい作品となっています。
 また強気だった女教師が捕まって調教を受け、「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ」と泣きながら許しを乞うシーンなど、なかなか被虐味が出ていて好印象。作画もこのレーベルとしてはかなり高品質です。
 「抜ける度」は3に少し足りないくらい。学園でのダークな鬼畜モノが好きな方にはオススメです。
 ところで・・・一巻に出てくるロリっぽいキャラは、まさかとは思うけど田村ゆかりでしょうか?だったらそれだけで満点付けるぞオイラは(^^;)
 画面を見ないで声だけ聞いて、ゆかりんが犯されてるとこを妄想しながら抜けるもん。いや違うかもしらんけど。
(彩雲11型)


 ・クライミライシリーズは2006年にミルキーレーベルから発売された(クライミライ scene1 淫惨なる過去[2006年1月25日]、クライミライ2[2006年9月25日])。このシリーズ、特に2話目は近年のアダルトアニメ、元へ今までのアダルトアニメの中でもトップクラスのエロさを誇ると私には思われたので、早速レビューすることにした。最近、私は専ら夜勤病棟シリーズのレビューばかり書いてきた。そして否定的なレビューが大半を占めた。たくさんのアダルトアニメの中で、「抜ける」実用的なアニメは数少ないと私は認識している。そこで、今後は、今回クライミライシリーズをレビューの対象に選んだように、他の駄作アダルトアニメで埋没されている名作をできるだけピックアップして、微力ながらその作品の良さをネット上で、少しでも世間にアピールする方向でレビューを書いていきたいと思う。
 クライミライシリーズのレビューに入る前に、ミルキーレーベルについて私が思っていることを言及したい。ミルキーはGPミュージアムソフト(株)のアダルトアニメ市場用のブランド名である。ここで一つ言えることは、ミルキー作品、ディカバリー作品等、ブランド名でくくって、それらのクオリティの傾向を論じることには注意が必要であるということだ。なぜならば、アダルトアニメは、他の製品ももちろんそうだが、一つの作品に色々な組織or会社が関わってくるからだ。例えば、クライミライに関しては、原作「Flying Shine」、アニメ制作「スタジオジャム」、制作「イメージハウス」製作「ミルキー」、発売「ミルキー」、販売「株式会社GPミュージアムソフト」となっている。これは、販売元、GPミュージアムソフト(株)が既製品を市場に流通させ、製作及び発売元、ミルキー(ブランド名自体が実際に製作・発売を担当できるわけがないので、おそらくGPミュージアムソフト(株)の一部門)が企画、編集、ジャケット制作等を行ったであろうことを示している。そして、ミルキーはほとんどアニメ制作に関与せず、アニメ制作会社、スタジオジャムに実際の動画作りを外注しているのであろう。だから、アニメのクオリティは依頼されたアニメ制作会社にほぼ依存することになる。同じレーベルのアダルトアニメでも作品によって全くクオリティが異なってくるのはこのせいである。それでも、レーベルによっては、ほとんど同じアニメ制作会社に動画作りを依頼している。例えば、バニラ作品の制作のほとんどはY.O.U.Cが担当しているし、ディスカバリーについては、AT-2 PROJECTが多い。ミルキーについては、比較的ばらばらではあるが、だからといって、レーベルを観点として、アニメのクオリティの傾向を論じることに必ずしも意味がないわけではなかろう。
 実は、私はミルキーが何気なく最も気に入っているレーベルだったりする。ミルキーはバニラクオリティのアニメがたくさんあるが、たまに非常にエロい作品を投入してくれるからだ。今までミルキーは1ヶ月におおよそ2作の新作を発売してきた。この数はアダルトアニメレーベルとしてはかなり多いほうである。悪い言い方をすれば、下手な鉄砲も数打てば当たるといったところか。ミルキーの最も特徴的な点は、やはり打ち切りの多さであろう。他のレーベルの打ち切り作品の例を挙げると、ディスカバリーでは、百舌鳥の贄[2003.5.30]、魔性の貌[2004.5.28]、ファイブウェイズでは、こどもの時間シリーズ(これは原作のエロ漫画が散漫な展開になってしまっていたということもあるが、何より根本的な理由はファイブウェイズ自体が消滅してしまったことによる。) 、Blue eyesのZERO SUM GAME [2001.10.25] (これも原作で続きを見たことがあるが、しまりのない展開になっていた。エロ漫画家の多くはストーリーを推敲せずに、その場の勢いで書いていくことが多いのだろうか?) 、MOON ROCKでは、フロイントイノセント、アンジェリウム、奈美SOSファースト・バトル (ここのレーベルはエロいかどうかは別として作画が綺麗な点では好感がもてた。今振り返ってみると、MOON ROCKに関しては、作品数の少なさを考慮に入れると、ほとんどの作品が打ち切りで終わっているといえる。)。このように他のレーベルでも打ち切り作品はちらほらある。アダルトアニメ市場は他のどの市場にも増して不安定でかつ利益が出にくい。先程挙げた4つのレーベルは、ファイブウェイズ以外は断言こそできないが、2007年現在おそらく全て消滅している。だから、打ち切りの可能性はどのレーベルに関してもある程度ついて回るものであるが、ミルキーのそれは異常である。ミルキーの打ち切り作品を挙げてみると、人身遊戯シリーズ、美しき獲物たちの学園シリーズ、愛は鍵の数だけ、恥辱診療室シリーズ、淫の方程式シリーズ・・・ここに挙げたのがまだ一部であるというのが驚きだ。クライミライシリーズも実は打ち切り作品である。打ち切り王のミルキーに対して、ピンクパイナップルは作品数が多いにも関わらず、私が知る限りでは打ち切り作品が全く存在せず、この点に関しては非常に誠実なメーカーである。打ち切られるであろうと思われた顔のない月シリーズはなんと第1巻[2002.12.8]から3年弱の歳月[2004.7.23]を経て最終巻が発売された。ミルキーはなぜこれほどまでに打ち切り作品を連発するのだろうか?その本当の理由は知る由も無いが、私なりに推測すると、次々と新作シリーズをハイペースで発売するため、他の続編シリーズが、時間そして予算の都合上製作不可能となってしまうからだろう。これは、前述したとおり、良い方向に働くこともある。シリーズの種類が多いと、もちろん、駄作シリーズもたくさん生み出されるが、その分優良作品が現れる可能性が高くなるからだ。もう一つ考えられる理由として、ミルキーは、ほとんどのシリーズ物を2話以下で終わらせようとする気がさらさら無いからである。話が長引けば長引くほど、当然打ち切られる可能性は高くなる。対照的に、打ち切り作品のないレーベル、バニラに関しては、いくつかの作品を除いて、そのほとんどが2話完結型である。ここで、アダルトアニメは短編(2話以下)にするべきか、長編(3話以上)にするべきかという問題が出てくる。私の考えとしては、何とも言えないとしか言いようがない。ストーリーに関しては、長編の方が時間に余裕がある分、丁寧に描きやすいという利点がある。ただし、2話完結作品でも、きちんとまとめてくるケースもあるし、たとい3話以上だとしても、ただくだくだ続いているだけで脈絡がない作品も多い。エロさに関しては、シリーズの長短というのはあまり問題ではなく、むしろ1話(30分弱)の中で、どれだけ視聴者にエロいと思わせるシーンを作り出せるかのほうが重要である。これは簡単なようで実はかなり難しいことのように思われる。辛辣な批評を行いがちな私にとっては、1話の中で、心の底からエロいと思えるシーンがほんの一瞬でもあれば、それは十分に優良作品なのである。裏を返せば、アダルトアニメの大部分を占める駄作にはエロいと思えるシーンがただの一つもないのである。だから、シリーズ全巻がエロい作品などほとんど有り得ず、よしんば好評価のシリーズだったとしても、○○の第△話の××シーンに限っては、格別にエロいという表現を用いるのが妥当であろう。クライミライシリーズに関しては、第1話は左程大したことはなく(それでも、他の多くの駄作よりははるかにエロいと言えるが)、第2話の出来が神懸っている。原作(オリジナルでも構わないが)の女キャラの数は、シリーズを長編にしたほうが良いのか否かの判断材料になる。女キャラが多い場合、2話完結型にするのは無謀である。その失態をミルキーの姉とボインシリーズは演じている。このシリーズは2話完結型で主要女キャラが何と10人も出演する。1時間弱という短い時間で10人もの女キャラのエロシーンを消化するにはどうすればよいか?出来ることと言えば、おおよそ細切れエロシーンか乱交シーンくらいだろう。これらではどうしたって十分なエロさを醸し出すことはできない。乱交はなかなか面白い分野ではあると思うが、アニメで表現するには限界がある。乱交を遠目のアングルで描写すれば、必然的にそれぞれの女キャラの書き込みは甘くなる。反対に、近いアングルで個々の女キャラに焦点を当てるとしたら、それは単なる1対1の細切れエロシーンにすぎなくなってしまう。エロシーンには絶対に攻め手と受け手の役割分担ができるが、もちろん主役は受け手である。だから、受け手の存在感を高めるためにも、1つのエロシーンに受け手は多くても2人くらいが適切だろう。一方、攻め手の人数は多くても構わない。この場合の乱交は十分にエロくなり得る。例えば、クライミライシリーズの2話で、閑谷紫苑は集団の男達に放尿され、飲尿プレーを強いられる。このシーンは過激でエロいと私は思った。女キャラが多いにも関わらず、短編にせざるをえない場合は、潔い原作キャラの一部カットが有効であると思われる。これに成功したのがディスカバリーの犠妹母シリーズである。クライミライシリーズでも、ヒロインのはずの神目楓は、少し出演こそするもののエロシーンは全くない。
 これはキャラカットがどうのこうのとは無関係で、当初制作される予定であった第3話に彼女のエロシーンを持ち越そうとしただけにすぎないけれど。結果論ではあるが、楓のエロシーンを短い時間で無理に挿入しなかったことが功を奏して、他の女キャラのエロシーンの密度が上がって、特に、第2話を名作に至らしめた。それでもやはり、神目楓のエロシーンが全くないのは残念だ。なぜミルキーはクライミライシリーズを打ち切りにしてしまったのだろうか?駄作シリーズが打ち切られる時は、「あんな糞シリーズ打ち切られて当然だ。様を見ろ。」で終わりだが、たまに現れる名作シリーズが打ち切られる時は、何とも言えない空しい気持ちになってしまう。
 さて、クライミライシリーズをネタバレ気味に語る。このアニメには十把一絡げを除いて、男キャラ2人、女キャラ6人の計8人のメインキャラクターが存在する。二人の男キャラの名は、それぞれ英田柾と茶屋町水蘭である。柾は薊学園・新聞部部長であり、第1話の初っ端から出てくることからも分かるとおり、クライミライシリーズの男主人公としての役割を担っていると考えられる。ただし、彼の役回りは第1話からたいしたことなく、第2話にいたっては登場すらしない。むしろ、心療クラブの頭領、茶屋町水蘭のほうが第1話、第2話ともに大活躍している。彼は数あるアダルトアニメの中でも屈指のS役である。それこそ、全盛期の夜勤病棟シリーズの比良坂竜二を彷彿させるほどに。
 SM描写ではM役が主役であると私は考えているが、S役の役割は馬鹿にならない。M役のエロさをどれだけ引き立てられるかは、ほぼS役の腕にかかっているといっても過言ではない。大体のアダルトアニメのS役は、言葉だけが過激で実際の行動は拍子抜け(参考、姉妹いじり[バニラ])であったり、突然愛に目覚めたりして和姦モードに移行したり(参考、犠母妹 [ディスカバリー]、奴隷市場[ディスカバリー]、臭作Liberty[ピンクパイナップル])することが多い。その点、水蘭は嫌がる女キャラに一切妥協しない理想のS役である。出演女キャラは、神目楓、閑谷紫苑、成羽菫、八束桧、御津撫子、建部稲穂の計6人である。神目楓は原作ではヒロインであるが、前述したとおり、アニメではエロシーンすら与えられていない脇役と化している。アニメでのヒロインであり、MVPは問答無用で閑谷紫苑に決まりだろう。その理由は後述する。
 クライミライ第1話はエロさに関してそれほど優れているわけではない。和姦担当の英田柾が閑谷紫苑及び成羽菫と退屈なセックスを繰り広げる(それでも、第2話の紫苑の惨状を知ってから、再びこの束の間の幸福なセックスシーンを見ると、趣がでてくるが)。クライマックスは、終盤の茶屋町水蘭が御津撫子を強姦するシーンで、彼の撫子へのアナル攻めは第1話での最も秀でた抜き所である。ここでは、第2話で爆発する水蘭のS役として才能を垣間見ることになる。第1話で特筆すべきことは、物語中盤での、菫と十把一絡げの後輩男子生徒3名とのエロシーンである。彼女は女S役で、なんと男子生徒3名のうち2名に男同士のアナルセックスをさせる。私はこのシーンに度肝を抜かれた。ボーイズラブものでもないのに、ゲイプレーを見せてくるとは。私が今まで見てきたアダルトアニメの中でゲイプレーがあるのはこの作品が初めてである。その後、彼らは別に見たくも無い69まで披露してくれる。菫に強いられたにもかかわらず、彼らはゲイプレーに対してとりわけ嫌がる素振りを見せなかった。ということは、元々彼らはおホモ達同士だったのだろうか?クライミライシリーズは、こんな所でとんだサプライズを見せてくれるものである。
 ただし、私はこちらの趣味は全く持っていないので、これらのゲイプレーシーンは、ネタとしてみる分には新鮮で面白いかもしれないが、エロさには全く貢献していないということを付け加えておこう。
 第2話は今まで見てきたアダルトアニメの中でもトップレベルのエロさを誇る。そのうちで最も見所なのが、シナリオ序盤の紫苑の強姦シーンである。まず、紫苑は水蘭たち、心療クラブのメンバーに脅迫されて、学校内のとある個室を訪れる。そして、そこで脱衣をせがみ立てられる。服を脱いでいる時の恥辱の念にかられた彼女の表情が堪らない。ここで、話がそれるが、クライミライシリーズは、女キャラの恥じらいや恍惚の表情を表現する技術が非常に巧みである。これが、私がこのシリーズに好評価を付けた大きな理由の一つである。私は以前「夜勤病棟Kranke児玉ひかる[ディスカバリー]」のレビューにてアダルトアニメのエロさには「顔形」、「体つき」、「アングル」、「モーション」が重要だと述べた。もう一度、「顔形」、「体つき」についてこのレビューで言及したい。「顔形」はエロや萌えにとって最重要項目である。ある女キャラが、どんなに女らしい「体つき」や可愛い声色を備えていたとしても、「顔形」が気に入らなければ、全てが無駄である。「顔形」の重要性を示すたとえとして、顔より下のみしか描かれていないアダルトアニメを想像してみてほしい。こんなアニメで性的興奮は得られるはずがないということは容易に理解できると思う。女キャラの多彩な表情、アダルトアニメでは、例えば、セックス時の恍惚の表情や強姦後の呆然自失の表情等を精巧に描ききるには、経験に裏づけされた高度な作画技術が必要となるだろう。「顔形」の評価に関して、技術による依存度はかなり高いわけであるが、個々人の感性に委ねられる部分もまた多いことは事実である。私は劇画チックやアダルトな雰囲気の作画は苦手である。具体的には、唇が分厚くて、口紅で真っ赤な女キャラは生理的に受け付けない(参考、アドバンサーティナ[グリーンバニー]、淫の方程式[ミルキー]*こちらの作品はアジアンクオリティ全開である。現にスタッフロールを見ると、アニメ制作は中国人が担当している。)。私はアニメや漫画で唇の描写は不要と考えている。
 「体つき」はアダルトアニメでは「顔形」と同程度に重要である。なぜならば、アダルトアニメの成立条件として女キャラは確実に裸にならなければならないからである。ボディラインの緻密性を、服を着させて誤魔化すことが一切できないのである。「体つき」で目にとまるのは、やはり胸と腰周りである。私は胸と腰周りを極端に強調する作品を嫌う(参考、ボンデージゲーム[ピンクパイナップル]、継母[バニラ]、姦獄[ミルキー])。反対に、未発達な体には趣を感じるが、ロリ規制が強まる中、アダルトアニメでそれを期待するのは野暮であろうか(最近では「奥様は魔法使い[バニラ]」のアナスタシアのペチャパイには驚いた。
 所詮バニラクオリティなので、評価はしていないが。)。もう一つ、「体つき」について言及したいのは、腹周りである。アダルトアニメでデブ女は公然のタブーである(もちろん、例外はある。例えば、妊婦のボテ腹(参考、エルフィーナ[ピンクパイナップル])、マッチョ女(参考、THEガッツ[アニマック]*この作品、ストーリーは面白いが、パワー系マッチョ女のエロシーンはさすがに引いた。) などがそうである。) 実写AVでは、たまに醜い三段腹をしたAV女優が醜態を曝け出す地雷作品を見かけることがあるが、アニメではその心配をする必要はなさそうだ。ついでに言っておくと、男キャラの「体つき」に関しては、私はウェイト・トレーニングをやっているため、性的関心とは別の意味で、興味深く見てしまう。
 話を元に戻す。脱衣後、紫苑はノーパンのままナース服に着替えさせられる。そして大股開きの恥ずかしいポーズをさせられ、心療クラブの男達の見世物となる。その後、S役の本命、水蘭が登場し、彼女にリングギャグと手枷を装着させ、彼女を拘束させる。ここからが残虐なSMショーのクライマックスで、彼は彼女の面前で放尿し、彼女に自分の尿を飲ませる。そして彼の後ろに控えていた男達も同様に彼女に向かって放尿する。放尿・飲尿はスカトロジーの1つの醍醐味であることは確かだが、浣腸・脱糞を抜きにしてスカトロジーは語れない。水蘭は気が利くS役で、このことにも手抜かりがない。彼は紫苑を四つん這いにさせ、計3本、注射器で浣腸した。しきりにトイレに行くことをせがむ彼女に対し、彼は1発蹴りをかまし、浣腸液で膨らんだ腹を足で踏みつけた。苦しむ彼女は、言わずもがな脱糞した。私はこのシーンをみて、名作「夜勤病棟 Karte.6[ディカバリー]」を見た時の感動が彷彿としてよみがえった。ただし、Karte.6とは違い、糞はただの白い液体として描かれており、適当描写だったのは残念なところではある。もし脱糞描写がきめ細かく描かれていたのならば、クラミライ第2話を私は神認定していただろうに。水蘭が必要以上に紫苑に対して憎悪の念を向けるのは、彼が彼女に振られて、他の男 = 柾に寝取られたかららしい。アダルトアニメのS役は、茶屋町水蘭や比良坂竜二のように妬み深くて陰険な男が適しているようだ。脱糞後は、水蘭が紫苑を強姦してフィニッシュとなる。
 快楽と恥辱の狭間で自我を失っていく彼女の表情は悲壮美が漂い、かつエロい。放尿しながら、薄ら笑いを浮かべる彼女のカットで終わるのもセンスを感じる。説明くさい文章の羅列になってしまったが、これらの10分弱続く一連のエロシーンは、頑迷固陋な私でもつい固唾を飲んでしまう密度の濃い展開となっており、かなりお勧めである。第2話の物語後半は、八束桧と建部稲穂を中心としたエロシーンである。このシーンは、もちろん前述の紫苑のエロシーンよりはエロさにおいて劣るが、高クオリティを維持している。ここでも、女キャラが犯されている時の表情の豊かさは他の多くの駄作アダルトアニメの追随を許していないように思われる。第2話の最後は、エロシーンゼロで全く立場の無い神目楓が、茶屋町水蘭の挑発にのって心療クラブの本拠地に乗り込むところで終わる。このシーンは、楓が強姦される伏線なのであろうが、クライミライ第3話は打ち切りとなり、我々が第3話を目にすることは金輪際ないだろう。「ミルキーよ、貴社がしばしば発売する地雷作品のシリーズ物はいくらでも打ち切ってもらってかまわない。ただし、クライミライシリーズだけは是非とも続きを見せて欲しかった。」と私は心の底で思った。抜ける度に関しては、第1話は3、第2話は最高点の5とする。
(りぷとー)


→戻る