ストーリー・(本文参照)
・昭和の前期、大学生の村上は、新聞の求人欄にあった「書生求ム」の応募を見て東京を離れ、遠い山奥の鮎川家の西洋式の館、別名「黒猫館」にやって来た。月給三千円の高給も魅力だったが、冬の間中、勉強に勤しむのも悪くないとの軽い気持ちからだったのだが…。
・くりいむレモン11作目。なかなかの異色作だ。先ずはシリーズ初めての男主人公…で、ありながらもパッケージの表には一切出てこない。このパッケージもなかなか変わっていて…ただ、LDやらDVDでのパッケージを見ただけでは、それとなくわかる程度なのが残念。ヒロインの一人「鮎川ありさ」がセピア調で描かれてるだけのものだが、VTパッケージになると、それは絵は「写真」であり、アルバムをモチーフとしてることが判明する。テープのパッケージを利用し、写真が描かれており、その四隅にはコーナーが貼り付けてある演出になっている。LDのような四角パッケージならともかく、DVDでは…見ていただければお分かりいただけるが、どの作品でもパッケージイラストの中心当たりしか描かれていない。実に残念。思い違い…ぢゃないはずだ。
タイトルの『黒猫館』は「くろねこかん」と、読む。「くろねこやかた」でも「こくびょうかん」でもないので、お間違えの無いように。だって…本編でそう言ってたんだもん。
小説版も出てたね。結局そちらばかり読んでたっけ。んでまた…くりいむシリーズで、小説版を読みまくった作品に限ってはだが、大体がそちらのイメージがそのままアニメになったらステキなのにねぇって思うんだよなぁ、これが。
・最終的には登場するヒロイン全員のエロシーンがあるとは言え、メインが未亡人のさえこさんとはね。何歳でありさを生んだのかな?胸ぺただったし、村上を「お兄様!」などと呼んで懐いてくるあたりからすると、ありさの年齢は高くなさそう。ならばありさの年齢を幾つと見て、さえこが何歳で結婚して、何歳で生んだかってことになるのだが、それでも年増だのオバハンだのと言わせていただきたい。メイドのあやさんが、結局は一番のヒロインらしいキャラと言えない事も無いのだけど、出番が少なすぎるしね。この頃のくりいむレモンはたしかパッケージに「美少女アニメ」と、書いてたよね。主人公は男だし、エロのメインのオバハンの推定年齢は、35才〜45才。どこが「美少女アニメ」なんだ?
・本作の名セリフとされるものに、さえこが村上に対して発したもので、「己の心と書いて、忌まわしいと読みます。己の心に従って、堕ちていくのが忌まわしいと言うのなら、それもまた、良いものですわ…。」ってのがあるが、なんか強引に押し付けたような感じがして、当時はイマイチ心に響かなかったな。まぁ、その人に言われるまでもなく、こちとらとっくに忌まわしくなっとるんだがね。今、聞いても…やっぱオレ自身には響かなかった。そのセリフの複線足らんとするものは、実際にはあるのだが、そこを演出して欲しかったな、事情を知るあやさんの、ドア越しに言ったあのセリフだけで済ましてしまっては、響くものも響かないのだ。
・ヌキどころとしては…どの辺かな?序盤が過ぎたあたりから、早速始まります。未亡人のさえこさんと村上のヤッてるのがメインなので、なんてのかノレません。後半に、娘のありさとメイドのあやとが混じってヤッたりしてますけど、オレ的には、そのままノレずにイマイチ。抜ける度は1〜2かな?この未亡人さんが、くりいむレモンシリーズのエロ担当キャラの平均年齢を上げる一人になってしまっているのは、言うまでも無いことだが。そうそう、そのさえこさんの、股間のアップで、一瞬こちらに迫ってくるカットがあったんだが、初見当時、何故か爆笑してしまったのだが、どして?今もだけど。
・アニメとしてのお勧め度は2〜3。さて、くりいむレモンシリーズの業のようなものですが、ちゃんと見たいならVT・LDのアナログメディアでどうぞ。VTレンタルがもっともお勧めです。今も置いてるなら、保存状態もそれなりに満足の行くものでしょうし。
入手に関して言えば、やはり単品でのDVDが最も入手しやすいと思われ、「いけないマコちゃん後編」とのカップリングのやつです。エロ目当てなら、一応は当たりの範疇とは思いますが、男主人公の異色作に、前・後編作品の後編ですので、ちょっと微妙なのですが。地元では…あちこちの閉店もあり、全滅か。一部の中古に出回るのを待つのみの状態。DVDボックスは、見たいものと出費額との兼ね合いが難しいと思われ、あまり勧められません。
上記分の、パッケージ確認をしたい場合、もうひとつ方法がある。LDボックスに付属していたテレホンカードだ。あれならば確認できる。…なおさら遠い?でもネットオークションに出された場合は画像、載せるよね。(輝川流一)
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