魔法戦士スイートナイツ

〜ヒロイン陵辱指令I〜

 ストーリー・異世界ロアからやってきた暗黒組織ゼーロウが、学園都市を拠点とするべく侵略を開始する。しかしそれを阻止しようと立ち上がる者がいた。それはスイートリップ、スイートキッスと名乗る美少女戦士たちであった!




 ・
Triangleというメーカーさんが発売したエロゲのアニメ化だそうで、クロスネットレーベルから頒布されています。
 原作ゲームについてはBBSにて色々と好評を聞かされておりまして、そんなにエロいならアニメ版を是非見てみたいなあと思っていましたが、あいにく近所のレンタルビデオ店には入荷しませんでした。
 結局発売から二年も経って激安中古のDVDを入手という毎度のセコイ視聴態勢。オイラのレビューには新作が全くなくて面目ありません。
 さて作品について書きましょう。
 本作は所謂「ヒロイン陵辱・調教モノ」というヤツで、悪の幹部がヒロインを捕まえてスポスポはめちゃってアヘアヘ感じさせちゃって奴隷にしてやるぜ!という、バカバカしいけれどもツボな人(オイラです)には非常にツボな内容です。上手く作ればツボな人(だからオイラです)は思い切り抜ける作品となるでしょう。
 しかし本作の場合はどうも今ふたつくらいノレない、垢抜けない印象の仕上がりとなっているように感じてしまったのはオイラだけでしょうか。
 どうしてそう感じたのか考えてみたのですが、ヒロインを捕獲して調教するという骨子部分に力強さを欠くということがあるかもなあと思ったり。
 と言いますのも、敵役であるメッツァー(この人が原作のプレーヤーキャラということらしいです)は勿体ぶってばっかりの呑気なヤツで、どうも「犯してやる!」という覇気(笑)が感じられず、故にかせっかく捕まえたスイートナイツたちをバス釣りよろしく何度もリリースしてしまいます。
 それは舞台の軸足がヒロイン達の学園に置かれているからで、そこで彼女たちは、転校生として学園に潜入しているメッツァーと親交を持ったり淡い恋心を抱いたりというドラマが盛り込まれています。それを見せるために、メッツァーはスイートナイツたちをいちいち解放しないとイケナイわけです。
 まあそれもスパイスとして悪くないんですが、見ていてどうも煮え切らないといいますか、さっさとアジトへでも何処へでもさらっていってガシガシ調教すれば良いのにと思ってしまいます。
 これはもしかしたら、原作ゲームのドラマイメージに配慮したためかもしれず、ならば原作ファンにとっては気にならないことなのかもしれませんが、「ヒロインが堕ちる」という部分をまず本体テーマとしてズバッと見せてくれた方が、一見(いちげん)の視聴者には美味しかったように思います(原作を知りませんので想像に過ぎませんが)。
 作画も全体にイマイチで、特に戦闘シーンはおざなりとしか言えない粗略な作りなのが残念です。こういう部分でスイートナイツの活躍を格好良く描いておいてこそ、後の陵辱シーンの悲哀が引き立つと思うのですが。
 同じ伝で、モンスター(敵戦闘員?)類のデザイン、作画がパッとしないのも気になりました。
 「抜ける度」は2.5。
(彩雲11型)


→戻る