女狼狂濡(全二巻)
ストーリー・街中で、何故か狂犬病が発生していた。SWAT隊の女性隊員リンダは、患者が起こした事件を追ううち、これが単なる狂犬病ウィルスとは違うことを突き止める。しかし・・・
・チェリーリップスさんが、レーベルデビュー第二弾として2003年に発表した作品で、タイトルは「めがみきょうじゅ」と読むそうです。 PCゲーム等の原作が無いオリジナル企画であり、それについてオフィシャルサイトでは「自由な発想とお客様に楽しんでいただける、バラエティに富んだアダルトアニメ作品を制作するために敢えてオリジナルで製作いたしました」とコメントされています。 業界に打って出るに当たり、何か新しいことをやってみよう、独自のウリがある作品作りをしようという、レーベルさんの真面目な姿勢、意気込みがうかがえ、実に好感の持てるコメントです。「意気や良し、ガンバレ!」と叫びたくなってしまいます。 しかし肝心の作品の出来は・・・まさに地雷。 オハナシは一種のパニックバイオレンスで、人間を先祖帰りさせるウィルスが街にはびこり、感染した人は犬になるわリスになるわライオンになるわワニになるわと大変な騒ぎ。 また感染者は何故か性欲が亢進するらしく、彼らが女を襲ってレイプしたり、あるいは男を襲って逆レイプしたりと獣姦の嵐。 あげくに軍隊までが出動し、戦車で人を撃ちまくるわ巡航ミサイルをぶっ放すわと完全に収拾不能。 一体オツムのどこをどう使えばこんな珍妙なハナシが出来上がるのかと不思議なほどで、そんなモノを「エロアニメ」として見せられても視聴者としては戸惑うばかりです。 エロシーンはそこそこ入っていますが、どれもリビドーのこもっていない印象があり、抜くのにはほとんど使えないでしょう。 監修として金澤勝眞氏がクレジットされていますが、氏のような大御所が関わってこの出来では、ギャランティ泥棒と揶揄をされても仕方ない気がします。 業界内の事情など知る由もありませんが、どうも真面目なスポンサーさんを、人の悪い業界人がテキトーに喰い物にしちゃったような感があるなあ。全然そうじゃなかったらお詫びしますが。 「抜ける度」は1.5。 ちなみに作画はまずまずなんですが、全体に動画のテンポが悪く、見ていてダレる感がありました。 また時々異様にパースの狂うカットもあり、カッコイイキャラ絵を上手く見せられていないのは残念です。(彩雲11型)
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