未来超獣フォビア(全2巻)
ストーリー・成田むつみはスケベだが正義感の強い男子高校生だ。ある日彼の所属する演劇部で猟奇殺人事件が起こった。むつみは幼馴染みの飯島めぐみと協力して犯人探しに乗り出すのだが・・・・
・1995年から96年にかけて徳間ジャパンから頒布された作品で、「勇者覚醒編」と「魔少女編」という2巻構成になっています。それぞれの尺は約45分。 内容的にはいわゆる触手モノであり、未来からやって来た美少女戦士がグロいモンスターと戦うといったストーリーですが、そのベタさ、くだらなさは、ファンの人にはスミマセンが、まさに原作者たる遊人氏のセンス。見ていてゲンナリします。 主人公はチンポに目鼻という比喩がピッタリのクズ野郎で、感情移入のしようがなく、またヒロインもヒロインでオメコに目鼻みたいな淫売女。 こんなヤツらが、のべつにボッキーンと股間にテント張ったりパンチラしたり乳チラしたり、かと思えば突然「伝説の勇者」になってビームサーベルを振り回したりするバカドラマを見て、面白いな、ワクワクするななどと感じる者がいるでしょうか? 青年漫画誌で、ちょっとエッチなモノを見たい向きにはそれでも用が足りるかもしれませんが、最初から濃いいズリネタとしてエロアニメを求める人には、こんなものでは満足できるはずもなく、そのくだらなさばかりが際立ってしまいます。 つまり遊人作品はエロアニメの原作には向いていないのではないかとオイラは思うのですが、まあ個人的な好き嫌いばかりを言うのも顰蹙なのでこの程度にしておきましょう。 エロシーンは各巻ともそこそこ入っていますが、どうにも散漫で迫力を欠き、抜くのにはまず使えないでしょう。 またエロシーンにたどり着くまでがダラダラと冗長で、どうでも良い推理劇みたいな要素が入っていることにも辟易させられました。 触手がウネウネした魔物を相手に戦っているのに、密室の謎がどうしたとか、アリバイがどうしたとか、ホントにもうアホかと言いたい。そんな場合じゃないだろって。 「抜ける度」は1.5。 悪口三昧みたいでいささか気が咎めますが、ドラマとしてもエロとしても、もちろん触手モノとしても見るべきものの無い凡作だと思います。 ただ主人公役の二又一成氏をはじめ、松下美由紀氏や千葉千恵巳氏等、有名どころの声優さんが出演しているのはポイントかもしれません。(彩雲11型)
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