熱砂の惑星 女公安官ケイト

 ストーリー・宇宙社会のオハナシ。新米公安官ケイトは、惑星ドゥネで発生している連続女性失踪事件の捜査にかかった。自ら淫らな衣装を付けてオトリ役になった彼女だが、ブリックと名乗る犯罪組織員によってレイプされ、拉致されてしまうことに!・・・




 ・ビームエンターテイメントという会社が世紀末に販売を行っていたシリーズで、確かピンクパイナップルが制作に噛んでいた記憶がありますが、全く勘違いかもしれません。(老人ボケ)
 原作はナポレオン文庫に葉影立直氏が上梓していた小説で、挿し絵は富士参號氏が描いておられましたが、このアニメは富士氏の絵を参考にキャラを作っているようです。
 内容なんですが、女性エージェントが罠にかかって陵辱されてしまうという美味しい設定なのに、それが全然生かされていない点が多いに不満。
 主人公ケイトは信じられないほどにアホで最初から淫乱という、設定を根本的にスポイルしてしまうような性格付けがされています。こういうストーリーでは、凛としたエージェントがちょっとしたミスから捕まったり犯されたりして、悔しい!イヤ!誰か助けて!ってつー展開じゃないと萌えようがないと思います。
 しかるにケイトは最初から任務そっちのけで二枚目の犯罪者に惚れてしまうし、あげく処女を犯されながらも、イヤなんだか嬉しいんだか分からないヘンなノリ。バカ女が砂漠で誰に犯されようと知ったこっちゃないよという気分にさせられてしまいます。
 オイラは原作をキチンと読んでいないので、この構成ミスが誰のせいなのかよく分かりませんが、被虐モノを作るのか、アホなコメディを作るのか、スタンスをハッキリさせてから制作するべきだったと思います。
 見所としては、やはりケイトが車内ファックでロストバージンするシーンがメインと言えましょうが、あまり興奮できる内容ではないと思います。ただ媚薬を使ったりロータープレイがあったり、一通りの被虐描写はあります。
 そして豪華なことに、ケイトはあの天野由梨氏が演じておられます。(公式にクレジットされています)宇宙刑事役の好きな人だなあ。(^^)
 ちなみにオイラは天野さんが大好きなので、その点はとても嬉しかったです。
 最近ファイブウェイズからビデオ、DVDが復刻されたようなので、未見の方は一度ご覧になるのもよろしいかと思います。「抜ける度」は2くらいかなあ。
(彩雲11型)


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