人形の館(全二巻)
ストーリー・相良崇は夏休みを利用してアルバイト中の青年だ。バイト先は富豪の豪邸。住み込みで雑用をこなす彼は、ある日屋根裏部屋で奇妙なモノを発見する。
・2003年にミルキーレーベルから頒布された作品で、原作はPCゲームらしいです。 昔からよくある、ドールハウスと現実との不思議な相関ネタ(ブラウンのギーゼンスタック一家みたいな)がストーリーの軸となっていますが、出てくる女の子はほぼ全員メイドなので、ジャンルとしてはメイドエロスということになるかもしれません。 まず抱いた感想としては、文芸がダメダメで勿体ないなあということ。 主人公とメインヒロインの交流や、キーキャラとの悲恋めいた展開など、上手く描けばしみじみさせたり泣かせたり出来ただろう要素が色々あるのに、脚本がマズくてサッパリ印象に残りません。 後半にはボスキャラじみた悪役が登場しますが、ソイツとの対決も、構成のマズさのために全く盛り上がらない。これではわざわざアニメとして作った意味がないと思います。 そうした文芸の不出来は、エロシーンにもそのままマイナスとなって影を落としています。 ドラマが盛り上がらないため、いきおいキャラにも感情移入が出来ず、そうしたキャラがハメようがアヘろうが、見ている方としてはシラけるばかり。まさに「人形同士がヤッている」ような感じで、エロシーンに引き込まれることはありませんでした。 作画や美術が今ひとつなレベルなのも残念。どうも全体にヤッツケ感の漂う凡作と映ります。 「抜ける度」は1.5とします。(彩雲11型)
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