奥様は魔法使い(前、後編)

 ストーリー・玄陽とアナは仲の良い若夫婦。しかし2人には大きな秘密があった。何とアナは魔法使いだったのだ!




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2006年から2007年にかけて、バニラレーベルから2巻構成で頒布された作品です。
 ゲーム等の原作があるわけではなく、レーベルオリジナルの企画ということで、いつも書くことですが、バニラのこうした独自の商品開発努力には深く敬意を表したいです。
 さて本作はコメディとして作られており、タイトルからも分かるとおり、往年の海外ドラマ「奥様は魔女」がモチーフとなっています(冒頭にパロディめいたナレーションも入ります)。
 「奥様」である魔女っ子を追って、その母親がやって来るという展開も似ていますが、しかし本作はエロですから、その母親が色キチガイだったり、セックスで魔力を得たりという味付けがされています。
 
まあ安直な企画と言えなくもないですが、本作には色々美点が多く、以下にソレを書きますと、
 ★ヒロイン(奥様)がとても可愛く、性格的にも善良で、見ていて癒される。
 ★そのヒロインと、ダンナとの絆と信頼関係が上手く描けている。
 ★60分というボリュームにキッチリ収まっている、脚本のまとまりの良さ。
 ★作画がそこそこ上質である。
 ・・・・といったところでしょうか。
 書いてしまうと簡単そうですが、エロアニメでそれらがキチンと出来ている作品なんかむしろ少数ですから、本作がなかなか良心的な商品であるとは言えると思います。
 
エロとしてはやや平板ですが、ヒロインはロリっぽいフェイスと貧乳ですし、母親は迫力グラマーのサド女ですから、メリハリが効いている点は評価できます。
 ロリとのカワイイエッチを見たい人、S女に虐められたい人、それぞれにお好きなシーンを楽しめば良いと思います。
 ただコメディらしからぬグロい展開もありますから、苦手な人はその点注意が必要かと。
 「抜ける度」は2。
 
地味ですが、小粋な仕上がりの良作だと思います。(彩雲11型)


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