鬼点睛
第三話「辯戈天(じゅん)」

 ストーリー・白馬はのぞみの鬼に左腕を引きちぎられて逃走した。やがて彼は、精神に異常をきたした状態で発見される。無事だったはずの右腕も何故か神経が切断されていた。何とか彼から彫り鬼の情報を聞き出した麗子はその足取りを追うが、彼女の前に準と名乗る謎の美少女が立ちはだかる!




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大きく動き出すストーリーがスゴク面白い3巻目です。
 これまでは
彫り鬼という謎の刺青師を何となく追いかけるだけの話でしたが、主人公らの前にようやく具体的な敵役が出現してストーリーに躍動感を与えていますし、その敵役がまたイメージとして面白い。
 ラスボスが年端もいかない美少女というのは別にアイデアとして珍しくないですが、その憎々しいキャラは出色ですし、何より能力がカッコイイ!
 何と彼女(準)は
彫り鬼が手がけた作品の1人であり、ヒロインののぞみ同様、その刺青が実体化して暴れるという超能力を持つのです!
 
のぞみの鬼が圧倒的なパワーファイターなのに対し、準の刺青は同時に7体が実体化する七福神!人数とスピードで相手を惑乱します。かようキチンと差別化された能力が激突する様は、まるで「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンド合戦みたいです。
 
また準がその能力を使って警察署に単身乗り込み、多数の警官をこともなげに斬殺していく様は、一作目のターミネーターを彷彿とさせますね。
 エロとしては、前2巻と同じような感じです。
 冒頭のぞみが鬼にナメナメされたり麗子が鬼に身体を捧げたりというシーンがあり、クライマックスでは麗子が七福神のスタンド(笑)に輪姦されます。どれもイマイチかな。
 
ちなみに麗子は妊娠しており、その胎児を流されまいと、レイプシーンでは悲愴な顔つきで抵抗します。迫力はありますが、淫靡さという点ではマイナスかも。
 「抜ける度」は1.5。でもこれくらい面白ければ抜けなくてもまあ良いかな。
(彩雲11型)


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