鬼点睛
第四話 「麗子」

 ストーリー・準の能力によって陵辱を受けた麗子は身籠もっていた子を流産し、のぞみはショックから精神に異常をきたしてしまった。麗子は警察を辞め、独りで準を暗殺しようとする。しかし再び拉致され、陵辱されてしまうのだった。準はのぞみも完全に抹殺しようと、彼女がいる修道院を襲撃するが・・・・




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シリーズの完結編です。
 この4巻目ではエロは完全にストーリーの中へ埋没してしまい、エロアニメという雰囲気は希薄になっています。もちろんガンガン本番行為があるのですが、あまりイヤらしいという感じがないのです。
 ではつまらないかというとそんなことはなく、刺青にまつわるドラマはちゃんと収束しますし、キャラ達の心情やトラウマも行き着くべきところへキチンと行き着きます。つまりもうエロはオマケ要素として見れば良いでしょう。
 オイラはちょっと驚いたのですが、この4巻目では、これまで完全にホラー的に演出されてきた刺青実体化現象に、一応の合理的解釈が披瀝されます。
 
この演出については評価が分かれるでしょうが、オイラ的にはなかなか面白いと思いました。「鬼や七福神に犯された」と言っていた麗子の体内から意外な人物らの体液が検出され、監察医がそのカラクリに気付く辺り、サスペンスとして十分に盛り上がっていると思いました。
 シリーズ全巻を振り返ってみると、エロアニメとしては確かに弱いところが多いです。キャラをもう少しでも萌え系に振り、ねちっこくエロシーンを描けば、セールス的にもっと伸びたことでしょう。尺もちょっと長いですから、全三巻くらいにして、もっと脚本をシェイプアップすれば良かったかもしれません。
 しかしストーリーなんかそっちのけの即物的エロアニメばかりが幅を利かす昨今、こういうしっかりしたストーリーを核にエロアニメを作ろうというスタッフの誠意は評価されるべきだと思います。
 エロなんですからただやってるだけの作品ももちろんたくさんあって良いんですが、その一方でこういう硬質な作品にも頑張ってもらいたいと思います。ひいてはそれが業界全体を活性化することにも繋がると思うからです。
 「抜ける度」は1ですが、決して見る価値のない作品ではありません。
(彩雲11型)


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