幼なじみと同級生 1限目 愛情≦悦楽
ストーリー・桜木美優と上島コウは幼馴染み同士の高校生。ずっと想い合っていた2人だが、ある日とうとう結ばれる。しかし美優には、恐ろしい魔手が忍び寄っていた。
・↓下ではみのり様が、本作を一巻ずつレビューされていますが、オイラ(彩雲)は全2巻をまとめて評させていただきます。 さて本作は、「Hot Bear」レーベルがデビュー第2弾として発表した作品で、MARUTA氏という人気同人作家さんが原作者として迎えられています。 そのMARUTA氏が描き下ろしたコミックをアニメ化したのが本作らしく、DVD初回版にはその原作コミックスが同梱されるなど、このレーベルさんらしい、意欲的な商品内容は評価されるべきでありましょう。 しかしアニメ本体の内容は、前作の「学園姉妹」同様、どうにもシャッキリしない印象。 その一番大きな原因は、恐らくヒロインのキャラクターが輪郭のシャープさを欠いているからではないかという気がしました。 本作は、ジャンル的に言うと、「寝取られモノ+SM調教モノ」ということになりましょうが、そうしたドラマのヒロインとして、この美優ちゃんはあまり魅力的と映らないのです。 痴漢に襲われてもされるがまま、好きでもない同級生にキスされたりオッパイ揉まれたりしてもされるがまま、のみならず、そのゲス同級生から自宅へ誘われるとノコノコ出かけていき、簡単にレイプされてしまったりします。 あげく、変態プレイがすっかりお気に召した美優ちゃんは、本来の恋人(幼馴染み)とも変態セックスに明け暮れるのですが、彼女のそうした中途半端なキャラ性が、「寝取られモノ+SM調教モノ」という、本作のジャンルとしての魅力を弱めてしまっていることは明らかです。 「寝取られ」ることを見せたいならば、そのヒロインは、当初は貞淑で凛としていなければならないでしょうし、また「SM調教」されることを見せたいならば、その快楽に最初は抗ってみせるようなキャラでないとならないでしょう。 しかるに美優ちゃんてば、身体や精神を汚されることに大した抵抗を感じないようですし、すぐにアヘアヘのセックス基地外状態。 生来の色情狂が、その本性に目覚めるというドラマ造りは無論あって良いですが、本作は脚本のマズさによって、それを上手く見せられなかったという感じですね。 エロシーンも、美優ちゃんは色キチガイのクセに反応が弱く、いわゆるマグロ女のようでどうにもそそられません。 作画もかなり悪く、絵で魅せることがまず肝要なアダルトアニメとしてはキビシイ出来です。 「抜ける度」は2に少し足りないくらいでしょうか。(彩雲11型)
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