闇市場(オークション)〜美女奴隷〜
ストーリー・誘拐した美少女を高値で売りさばく闇オークション。青年ジャネスはそのマネージャーだ。次回オークションのために彼が目を付けた獲物、それは女子高生の高倉美麗だった。
・ハッピーフィールドという会社が販売元になって、2000年に頒布された作品です。マンガや小説などの原作があるのかは不明ナリ。 色んなアニメ作品で作監や演出をされている粟井重紀という人がプロデュースをしているそうで、それでは演出が良かったり作画が素晴らしかったりするのかなと期待しましたが、どちらも目眩のしてくるヒドさで少々面食らいました。正直地雷です。 まずストーリーが分かりにくいのが一番の難点です。 と言って、複雑なストーリーだから分かりにくいのではありません。非常に単純なオハナシながら、色々と不合理、かつムダな展開が続くために分かりにくく見えているのです。 冒頭、誘拐組織のボスが闇オークションのボスのところへやって来て、「次回オークションの目玉商品の情報を教えてください」などと頼み込みます。 オークションのボスはそれを断りますが、好みの女を提供されて気を良くし、「よし、次回の獲物はこの少女たちだ。彼女らが処女かどうか調べてこい」などと依頼します。 誘拐団のボスは痴漢をしながら少女たちのことを調べ、その報告を受けて、オークションのボスは少女の誘拐に取りかかります。 ・・・一体この展開の不自然さ、ムダだらけなことはどうでしょう。 どうして誘拐団とオークションのボスが別々に描かれているのか。同一人物にした方が分かりやすいしテンポも良くなります。 二人が反目し合っているという展開ならばともかく、最後は仲良く誘拐にかかるんですから、冒頭部分はムダ以外の何物でもありません。そも処女かどうかをいちいち事前に調べる必然性も合理性もありません。 かよう構成が混乱している上、作画もメタメタであり、全く作品世界に入っていけません。 プロデューサーの粟井氏は、多くの作品で作監としてならしたという触れ込みですが、クレジットを見ると作画は韓国に丸投げのようで、全くコントロールが効いていません。実に不誠実な印象です。 エロシーンはそこそこ多く、痴漢シーン、トイレファック、百合調教その他、バリエーションもあります。しかるにいずれもテンションが低く、視聴者を興奮させるような迫力をまるで欠いています。 調教される女の子にしても、さらわれて人身売買されるという境遇に対する恐怖、戸惑いが全く演出されておらず、すぐにアーンアーン気持ちイイ〜で楽しげに売られていってしまうので、バカ女の運命なんぞ知ったことかという気分にさせられてしまいます。 CVもダメダメで、ていうかほとんど演技とは言えないようなレベルなのは気になりました。 「抜ける度」は1.5。まあキワモノ好きの人ならばシャレでご覧になるのも良いかと。(彩雲11型)
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