Last Waltz 〜白濁まみれの夏合宿〜(上、下巻)
ストーリー・某学園の各種サークル面々は、合同で海外の孤島へ夏合宿に出かけた。しかしその国で政変が起こり、一同は孤立してしまう。絶望から、やがて皆の理性は麻痺し始めて・・・・
・2010年に「鈴木みら乃」レーベルから2巻構成で発売された作品です。原作はPCゲームのようですが、例によってオイラはゲームはやりませんので、詳しいことは分かりません。 ジャンルとしては無人島サバイバルエロスということになりましょうが、ヒロインらが異国の孤島に取り残される理由が「クーデター発生のため」というのが少し変わっているかもしれません。 難点は、そうした大仰な設定が、ドラマの盛り上がりに全く寄与しないのみならず、むしろ不合理さを際立たせてばかりいることです。 と言いますのもまず、クーデターの起こった国に取り残されはしたものの、日本政府は彼らの存在を関知しており、だから救出に来てくれるだろうという希望があります。 さらに彼らは当面衣食住に不自由はしておらず、エアコンの効いた合宿所でシャワーも浴び放題。まかない担当の現地スタッフまでいます。 そんな至れり尽くせりの環境で、「もうダメだ!ヤケクソで女をレイプしまくるぞ!」などと正気を失う者が続出する方が不自然であり、つまりハナから世界観がギクシャクしすぎている気がしました。 そんなことを気にさせないくらいポルノとして勢いがあれば良いのですが、そちらもどうもダメダメで、ただ漫然と女の子を捕まえ、スポスポとおざなりにティンコを出し入れする展開の繰り返しなので、見ていてすぐに飽きてしまいます。 誰が味方なのか分からないというようなサスペンス要素を盛り込んだり、濡れ場ももっと丁寧に描写を重ねたりという改善をすれば、そこそこ見れる作品になる可能性はあったと思うのですが、スタッフにそうした根気や愛が足りなかったらしいことは残念です。 「抜ける度」は2。 ちなみに作画もどうもキレが悪く、中の下といったレベルに感じられました。(彩雲11型)
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