レザーマン(全4巻)

 ストーリー・バイクで旅を続ける青年・・・名前はクルス。彼は追われていた。とある場所から、莫大な金と、ある重要なモノを盗み出したからだ。果たしてクルスの目的は?そして運命は?・・・・




 ・2001年から2002年にかけて、ブルームーン(ファイブウェイズ)レーベルから4巻構成で頒布されたシリーズです。
 どうやらオリジナル企画のようで、原作マンガやゲームのようなモノは存在しないらしい。にも関わらずこの長尺ですから、当時のエロアニメ界というのはまだノンビリしていたんだなと、妙な感慨にひたってしまったり。
 さてその長尺を使って本作が何を描いているかと言いますと、一見三枚目風の主人公が、全国各地をバイクで旅しながら行きずりのオ○ンコを続けるというヘンテコなストーリー。
 彼が出会うヒロインたちは、皆何らかのトラウマやドグマによって抑圧されていたりするんですが、主人公が「自由になるんだ!心を解放するんだ!」などと安いことを喚きながら行うセックスによって、実際に「解放」されていきます。
 主人公のその啓蒙セリフは、彼が自身に向けて発しているモノでもあり、つまり彼自身も何者かから解放されたがっているのですが、それはちょっとSFチックな本作の設定と深く関わっています。
 などと書くと、何やら重たく深い作品のようにも思えますが、実際には全然そんなことはなく、まあ言ってしまえば、脳天気なナンパものロードムービーという感じですね。
 エロとしては、シスターとか、婦警さんとか、熟女とか、マニッシュギャルとか、ロリとか、メガネっ娘とかを次々とナンパハメしていくバリエ感覚が楽しいですが、しかし濡れ場そのもののテンションは低く、抜き用には向きません。
 このレーベルさんらしく、作画やCVのレベルが低いことも、エロさを弱める一因となっています。
 「抜ける度」は1.5。
 全体にチープな造りではありますが、オリジナルの長編作を作ろうという意気込み、そしてそれをキチンと完結させている生真面目さには敬意を払いたいです。
(彩雲11型)

 ↑上の記事について、「レザーマン(LEATHER MAN)は きお誠児氏原作マンガのアニメ化ではないか」という御指摘を、BBSにてとーりすがり様からいただきました。
 なるほどその通りのようでして、御教示を感謝すると共に、原作者の方には失礼をお詫びいたします。申し訳ありませんでした。(彩雲11型)


→戻る