連結方式 1st.「HOLD」
ストーリー・圭介は父の余命が短いことを知り、身を固めて実家の酒屋を継ぐ決心をした。結婚相手も決まり、忙しく過ごす彼を、しかし妹の美咲だけは不穏な目つきで見つめる。何故なら・・・・
・2008年に「鈴木みら乃」レーベルから頒布された作品で、原作として人気コミックがあるらしいです。 全3巻構成(多分)のシリーズですが、各巻のストーリー内容に繋がりはなく、オムニバス的な作りとなっています。よって、一巻毎にそれぞれレビューをしていくのが適当でありましょう。 さてこの第一巻では、兄妹の近親相姦を扱っています。 オハナシとしてはシンプルで、内向的な兄と、彼を強く慕う妹がいて、ヤヴァイとは知りつつ日々ハメまくっていると。 これではイカンと、兄の方は、結婚することによって背徳の関係を絶とうとすると。 しかし結局は踏ん切りがつかず、結納の日も兄妹でハメまくり、結納をサボってしまうと。ただそれだけの内容です。 兄に「お前も男を作れ」と突き放され、大人しくそれに従いながら、しかし思慕の念を変わらず抱き続ける妹のキャラはなかなか切なくて良いんですが、ドラマのプロットはいかにも弱すぎて、視聴者を刮目させる迫力を欠くことは残念に感じました。 やはりこうしたドラマの場合、主役二人が破滅するまでを描かないと、わざわざ近親相姦をテーマとする意味が弱くなってしまうのではないでしょうか。 エロとしては、兄妹の濡れ場のみが延々と続くという割り切った作りは良いと思いますし、淫靡さも十分に出ていますが、いささか平板でもあり、途中で飽きてしまいました。 また作画は上質ですが、頭でっかちでスリムでオッパイだけ大きいという独特のキャラ絵は、見る人によって好みの別れるところでありましょう。 一巻の「抜ける度」は2。 暗く背徳的な作品が好きな人なら良いかも知れません。(彩雲11型)
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