流聖天使プリマヴェール

 ストーリー・悪の組織「マルク・ジェネ」の侵略が開始された!正義の魔法少女プリマヴェール・ツクヨは、送り込まれた敵怪人を辛くも撃退するが、力を使い果たして捕らわれてしまう。そして彼女には、残酷な陵辱調教という運命が待ち受けていた!




 ・友人宅にてDVDを見せてもらった作品で、しかもちょっと酔っ払っておりました故、かなりあやふやな印象論になりますことをまずお詫びしておきます。
 さて本作は「アニメアンテナ委員会」さんという会社の手になるもので、原作はエスクードというメーカーさんのPCゲームなのだそうです。
 原作ゲーはいわゆる「正義のヒロイン調教モノ」というジャンルらしく、要するに「魔法戦士スイートナイツ」のような内容なのでしょう(違っていたらスイマセン)
 アニメの方もヒロインのプリマヴェールが捕まってエロエロ苛められるというオハナシですが、しかし陰惨さは全く感じられず、全体に明るいギャグ調のノリで進みます。
 まず敵が攻めてきて、街をぶっ壊したり女をさらったり男は殺しちゃったり(^^)と大暴れし、それをプリマヴェールが迎え撃つという前段がノンビリ描かれます。
 それが終わるとようやくタイトルが出るんですが、そこまでで10分くらい(多分)かかっていたんじゃないかと思います。
 その後敵の基地へ連れ去られたプリマヴェールは、取りあえず何とかいう幹部に犯されまして、色々脅かされてフェラとか4Pとかもやらされたところでお終い。
 何だか盛り上がりに欠ける平板なシナリオで、被虐味もあまり出ているとは言えませんが、分かりやすいシンプルな構成はエロとして悪くないと思いました。
 難点はとにかくビジュアルの悪さに尽きます。
 キャラデザがそもそも垢抜けない上、全体に作画が悪く、まずその伝で興が削がれてしまいます。
 何と言いますか、80年代初頭を思わせる古臭さが感じられる画面。ビジュアルの大切なエロアニにとってこれはマイナスでしょう。
 またエロシーンに工夫やこだわりがないのも困ったもので、縛りも何もない大味な陵辱や、別に追い詰められてもいないのに媚薬(?)を言われるままホイホイ飲んじゃうヒロインの脳天気さにはゲンナリするばかりです。
 ちなみに敵は「悪人」というノリではなく、仲間内では和気藹々とくつろいでいる庶民的な連中で、それがそのままナンセンスギャグになっています。特に笑える内容ではないものの、こういうコメディ調の世界観は個人的にキライではありません。
 「抜ける度」は2.5。
 ところで本作は「第一巻」としてあるわけでもないし、ラストで「つづく」と出るわけでもないですが、内容的には完全に続き物の冒頭部分です。
 未完のまま投げっ放しが当たり前のエロアニ業界ですが、是非頑張ってオハナシとして完結させていただきたいと思います。
(彩雲11型)


→戻る