（１）始まり、（２）ぬくもり

ストーリー・ヒロは冒険好きの男の子。ある日図書館で見つけた古文書で、学校に不思議なダンジョンが存在することを知った彼は、幼なじみのプリを誘って探検に出かけるが・・・ 　・ＬＩＢＩＤＯというメーカーさんが発売したＰＣゲームが原作だそうで、その原作は業界初のリアルタイムレンダリングがウリとなっていたらしいです。ＯＶＡの販元は大映さん。 　内容的には、ダンジョンを探検しつつ女の子ともエッチするぜという、ゲームとしてはよくあるタイプのヤツですが、それを何の工夫もヒネリもなくアニメにしているため、見ていて不合理さばかりが目に付く印象なのは難でしょう。 　何しろ「ダンジョン」と言っても学校の庭に開いてる穴ぼこであり、そこへ「冒険」に行くというのは何だか違うんじゃないかという気分にさせられてしまいます。 　また女の子もやたらと数は出てきますが、主人公と事に及ぶのは実質的に２人だけで、多くは何のために出てきたのだか意味不明という可哀想な扱いです。 　恐らくは、原作のキャラをなるべく出そうとしてこうなってしまったのでしょうが、そこはアニメの方で上手く見せる工夫をするべきだったでしょう。 　具体的には、ダンジョンと街中の描写のどちらかを全部オミットし、キャラも出てきた数だけセックスをさせるべきでした。そうして初めて、原作ゲーをアニメ化する意味が生まれるのではないかと思います。 　「抜ける度」は１。 　ちなみにモロにフォトショップで作ったようなＰＣライクな画面は、それが成功しているとはとても言いがたいものの、何か新しい試みをしてみようという意気込みとして評価しても良いと思います。（彩雲１１型） →戻る